米国投資で「高配当投資」を行っている人にとっては「配当利回り」をどうやって高めていくのか?がポイントになります。
配当利回りが高い銘柄を集めすぎるとリスクが高くなりますし、安全資産を集めすぎると配当利回りが下がってしまいます。
そこで、広く分散されていながらも、高い配当利回りを実現している「高配当ETF」に注目が集まっていると言えますね。
今回はその高配当ETFの中でも圧倒的な配当利回りとなっている「QYLD」についてご紹介していきます。
目次
QYLDの概要を確認しよう!
まずはQYLDの概要について確認していきましょう。
QYLDは「グローバルX社」が運営している米国ETFです。
NASDAQ100指数に投資をしつつ、カバードコールの売りで利益を生み出す仕組みになっていて、オプション取引という仕組みを活用しています。
配当利回りは、12%前後(2021年12月現在)で、毎月配当金が支払われます。
経費率は「0.60%」とやや高めですが、この経費率分は高い配当利回りでカバーすることができます。
オプション取引とは?
先ほど登場した「オプション取引」について簡単にご紹介していきます。
オプション取引とは、あらかじめ定められた期日(満期日)にあらかじめ定められた価格(権利行使価格)で買い付ける権利を売買することを意味します。
QYLDの場合は、NASDAQ100指数が今後上昇するだろうと想定される局面で、利益を上げることができるということになります。
米国市場が成長していて、特にNASDAQ100に構成される銘柄群が伸びていくだろうと考えられている局面で、大きく利益を出すことができます。
サテライト投資でポートフォリオの利回りを上げる!
NASDAQ100指数が下落する局面では、QYLDのパフォーマンスが悪化してしまうので、リスク許容度に応じて投資をする必要があります。
サテライト投資として、一部の資金をQYLDに投資して、ポートフォリオの利回りを上げる役割で活用しても良いかもしれません。
配当金狙いの投資をする場合、他の高配当ETFだけでは利回りを上げにくくなりますので、QYLDで味付けをするようなイメージになりますね。
毎月分配で配当金のバランスを整える
高配当株投資を行なっていると、どうしても配当金が多くもらえる月と、あまりもらえない月に偏りが出てしまいます。
キャッシュフローを回すために配当金を増やしていく目的であれば、できる限り配当金が少ない月を減らしたいものですよね。
そこで、毎月分配型のQYLDに投資をすれば、年間通してもらえる配当金を生み出すことができるというメリットもあります。
あえて配当金のバランスを整える必要もありませんが、自然と全体にバランスよく配当金が分散されるので、人によっては魅力を感じるところです。
高配当株投資の一部としては投資の価値がある
QYLDへの投資はリスクもありますので、内容を十分に理解した上で投資をしましょう。
投資資金の一部を当てがい、ポートフォリオの利回りを上げる要素に活用する程度なら、十分に投資の価値があると考えられます。
サテライト投資の一環として、投資を検討してみてはいかがでしょうか?