現在ウクライナとロシアが戦争状態になっているのはご存じですよね。
これはロシアのプーチン大統領は、ウクライナがNATOに加盟するかもしれないという動きに過敏に反応した結果だとされています。
実際は他にも支持率や旧ソビエト連邦の国の親ロシア化などが思惑として隠れています。
暴走したプーチン大統領に経済制裁を加えたのが、ユーロ圏、イギリス、米国、日本含む40カ国です。
制裁を課してもロシアも打撃を受けるが、加えた側も返り血を浴びる状態になります。
経済制裁を加えた結果米国経済はどうなっていくのか詳しく解説していきます。
目次
【結論】小麦やエネルギーなどの制限でインフレが加速する
ロシアは、小麦・石油・天然ガスの輸出量が世界でも5つの指に入る国家です。
そのため、小麦・石油・天然ガスの輸入を禁止した場合、小麦は世界の3分の1のシェアが失われ、石油は世界の7%、天然ガスは世界の24%が失われます。
失われた場合どうなるかというと、世界同時多発インフレが引き起こされることになります。
小麦は料理に使われていることが多いので、使っているものは全て価格が上がることになるでしょう。
エネルギーも米国は自国が生産量1位なので影響がないように思われるかもしれませんが、ロシアは約1割のシェアがあるので、インフレの材料になってしまいます。
ロシア側に経済制裁を課した側も相当な痛手になっているので、長期で課す場合は経済的な影響を見て投資判断をしなければなりません。
米国が経済制裁で受ける影響について解説
先程食品やエネルギーのインフレが加速すると説明しました。
インフレするのは、それだけではありません。
電気料金やガス代など生活に関わるところの料金の値上げが待ち構えています。
そのため、3月FOMCでは0.25%で提案すると言われていましたが、次では利上げペースを加速させる可能性があります。
インフレ退治の強度を強めないと、小麦やエネルギーの影響でインフレが止まらない状態になってしまうからです。
そうなってしまったら国民の生活が苦しくなり、消費活動が起こらないことで景気後退局面に入ってしまいます。
インフレ懸念が強くなるので、長期投資家はそのまま淡々と投資を続けてください。
短期投資家は今は耐える時ですので、戦争終結後の値下げされた株を購入することをおすすめします。
ロシアへの経済制裁で米国が受けるダメージは甚大
今回の記事のまとめをしていきます。
ロシアへの経済制裁で受けるダメージは、米国内のインフレの加速です。
主に以下のものの価格は値上がりします。
- 原油
- 小麦
- 天然ガス
それによって影響を受けてくるのが、以下のものです
- 食品
- 電気代金
- ガス代金
- ガソリン
- 服
石油や天然ガス・小麦が関わっているものは、全て値段が上がることを覚えておいてください。
必ず起こることかつ米国経済が冷え込む原因になることです。
企業業績は落ち込むことはほぼ確定なので、株価の大幅な値下がりは覚悟する必要があります。