「最近は米国市場も株高が続き、いつ投資を始めればいいか分からない」
「2022年の米国株はどうなるの? 買うなら何月がおすすめ?」
過去を見れば、相場の季節性やパターンなどが読めたりします。
合理的に説明できず、経験則に基づいた相場の規則性を「アノマリー」と呼びます。
この記事では、米国市場の「アノマリー」を参考に、いつ米国株投資を始めればいいのか見ていきますので、参考にしてください。
目次
「アノマリー」で見る1年の中で米国株を買うのは何月がおすすめ?

米国株式投資をしていると「1月効果」や「Sell in May(5月に売れ)」という言葉を聞いたことがある人も多いと思います。
米国株に投資する人にとって必携の年鑑と言われる「ストック・トレーダーズ・アルマナック」には、米国市場の強気相場と弱気相場がどのようなサイクルで入れ替わるのか、過去のデータに基づいた結果が載っています。
ここでは、「アノマリー」を参考に、1年の中で何月に米国株式を売買すればいいのかについて紹介していきます。
「Sell in May Don’t come back until St Leger day.」
さきほど紹介した「Sell in May」は米国で言われる相場格言です。
この格言は1〜5月にかけて上昇相場になり、6月から下がり始めるという経験則から導き出されました。
そして「Don’t come back until St Leger day.(9月の第二土曜日には相場に戻ってこい)」と格言は続きます。
8〜9月は大手ファンドマネージャーが第三四半期の決算対策に株の売却を進めるため、1年の中で株式市場にとって最悪の月になると言われています。言い換えれば、絶好の買い場になります。
つまり、「アノマリー」を信じるのであれば5月前に売って、9月から仕込み始めるタイミングになります。
アノマリー通りに市場が動くとなると、5月に暴落するリスクを避けるために、4月に売るということですね。
米国市場最高の3ヶ月は「11月~1月」

「ストック・トレーダーズ・アルマナック」によると、米国市場最高の3ヶ月は11〜1月となります。ちょうど過ぎ去ったばかりですね。
ただ、2022年はご存じの通り、米国はNASDAQ市場の急落から始まりました。
1月のリターンが2022年の相場を決める?

1月は1年の始まりの月です。
株式相場には「1月効果」と呼ばれる格言もあり、リターンの多い月としても知られています。
それなのに2022年はご存じの通りNASDAQ市場の急落により、SNS上には個人投資家の阿鼻叫喚があふれました。
この先、米国市場がどのような相場を見せるか分かりませんが、幸先のいいスタートを切った、とはいいがたいですね。
いつ米国株に投資するの?「いまでしょ!」が答え

2022年に米国株式を始めたい人向けに相場の季節性やパターンの経験則から導き出された「アノマリー」の紹介とともに、どのタイミングで市場に入っていけばいいのかについて見てきました。
この記事で紹介した内容は、あくまでも過去のデータや経験則に基づく結果です。
投資は基本的に長期保有を前提としています。特に、投資信託を利用して定期的につみたて投資をするならなおさらです。時間を味方につければその分、成功する確率も高くなります。
したがって、「思い立った日が人生の中で一番若い日」になるので、行動するならアノマリーなんて考えずにすぐにでも行動に移した方がいい、と私は思います。
それでも相場のアノマリーを信じるならば、夏ごろを中心に買い進めることをおすすめします。