投資の王道、長期積立投資と楽天レバレッジNASDAQ-100、愛称レバナスの相性を解説します。
目次
レバナス積立投資のメリットは?
レバナスに投資する一番のメリットは、過去10年間でS&P500を上回るほどのパフォーマンスを見せたNASDAQ100指数の恩恵を最大限に受けられることです。
通常の値動きでもS&P500を上回っていましたが、レバ2倍、3倍の短期的なパフォーマンスは世界最強でした。
レバナスは特に短期的に資産を増やしたい方にオススメと紹介されることが多いのはこういった理由からです。
NASDAQは今後も成長
NASDAQ指数が世界最強になったのは、IT企業が大きく業績を伸ばしたことが大きな理由です。
日本でも毎日アップル、マイクロソフト、グーグル、アマゾンなどのサービスを全く利用しない人のほうが珍しい状況になっていて、これらの企業がすぐに別のサービスに変わることは考えられません。
世界中でシェアを伸ばし続けているので、NASDAQ100指数の中心を占めている大企業は今後も成長し続けることがほとんど確定していると言えます。
ただし、企業の成長と株価の上昇は短期的には必ずしも一致するものではないので注意が必要です。
現在はあまりオススメ出来ない
結論を言うと、レバナスの定期的な積立投資はあまりオススメ出来ません。
その主な理由は2つあります。
1. 利上げに伴う下落
アメリカでは現在、利上げが予定されています。
それに伴いNASDAQ指数も2%以上大きく下落することが珍しくない状況です。
同じく積立投資先として有名なS&P500指数も利上げに関する発表や報道がある度に下落していますが、新興企業が多いNASDAQ指数はそれ以上の下落をします。
2. 下落した時のダメージが普通の投資よりも大きい
レバレッジをかけている金融商品は徐々に元の値動きとの乖離が大きくなっていくという注意点があります。
2倍の値動きをするというレバ2倍の商品の場合、もちろん上がり続ける場合は利益が大きくなりますが、下落した場合は損失金額も大きくなります。
更に問題なのが下落した価格が以前の値に戻るには、下落した以上の上昇が必要になる点です。
例えば100万円投資したレバナスが10%下落した場合、基準指数は90万円、評価額は80万円になります。
そこから10%上がった場合、基準指数は99万円になりますが、レバナスの評価額は96万円になります。
このようにレバレッジを効かせた商品は時間が立つにつれて基準の指数とズレていくので、長期、積立投資には向いていません。
利上げなどの下落要因がはっきり存在している場合は、より注意が必要です。