レバナスとは楽天レバレッジNASDAQ100の愛称でしたが、現在SNSではレバレッジをかけたNASDAQ指数連動商品全般のことを指して使われることもあります。
そんなレバナスは投資先として最強と紹介されることも多いですが、本当のところはどうなのか?という解説をしていきます。
目次
レバナス最強説の根拠
レバナスが最強と言われているのにはいくつかの根拠がありますが、ここでは代表的な3つを解説していきます。
1. S&P500よりパフォーマンスが優れていた
一番重要な根拠は過去のパフォーマンスです。
レバナスと同じく、何十年も株価が上がり続けている世界最強と呼ばれる指数はアメリカのS&P500指数があります。
2021年までの10年間の総収益率はS&P500が約16.%だったのに比べてNASDAQ総合指数は 21% もの伸び率を見せていました。
このように世界最強と呼ばれていたS&P500のパフォーマンスを10年単位で上回ったことでNASDAQ指数が最強と呼ばれるようになりました。
2. 組入銘柄に世界中にシェアを持つ企業が多い
なぜNASDAQ指数がS&P500を大きく上回ったのかというと、インターネットの発達と共に急成長した情報通信技術系の会社が多かったからです。
例えばNASDAQの代表企業を集めたNASDAQ100指数に含まれている銘柄を少し紹介すると、アップル、マイクロソフト、アルファベット(Google)、アマゾン、メタ(フェイスブック)など日本人でも日常的に使う大企業が沢山あります。
そのため、日本企業に投資するよりもNASDAQ指数への投資を勧める人が多いです。
3. 今後も組入銘柄の企業は成長するから
日本経済はバブル崩壊後、何十年も低成長が続いていますが、基本的に経済は成長し続けるものです。
そこで重要なのが、現在は発展途上国でも経済成長して平均所得が増えていけば先程紹介したアメリカの大企業を利用する割合が増えていくという考え方です。
例えば世界中のどこでも、国民の所得が増えたらアップルのスマートフォンを持ってグーグル検索を使い、アマゾンで商品を買うという生活スタイルが増えていきます。
そのため、今後の世界経済の成長=NASDAQを代表する企業の成長と考えることが出来るので、NASDAQ指数に連動してレバレッジをかけた投資が最強だと考えている人が多いのです。
最強なのは本当だけど、未来は分からない
NASDAQ指数が最強というのは、これまでの10年のデータを見る限りは本当です。
しかし、レバレッジをかけている商品は継続的に基準となる価格が伸び続けない限りは思わぬ損をしてしまう商品でもあります。
結論を言ってしまえば、レバナスが最強と言われたり、買わない方が良いと考える人の両方がいるのも、買うタイミングによって予想外の利益、損を出してしまう可能性があるからです。
ですが、これまでのパフォーマンスが続くかどうかが分からないのは、どの金融商品でも同じことなので「最強」のような強く言い切る表現は安心出来ますが、投資はあくまで自分で判断して決断しましょう。