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レバナスの危険性をわかりやすく解説 「急落したから買い!」ナンピン買いが特に危険

緊迫するウクライナ情勢やFRBの利上げ報道などでNASDAQ指数が急落する事態が相次いでいます。

今回はレバナスに投資する上での注意点、危険性を解説していきます。

目次

レバレッジの注意点

レバナスはNASDAQ100やNASDAQ指数にレバレッジをかけた金融商品です。

レバレッジの語源は「テコの原理」のことで、元の指数が1%動いたら2~3%動く2倍、3倍で設定されていることがほとんどです。

投資を始めたばかりの初心者の方はレバレッジが3倍なら利益も3倍になると安易に考えてしまいますが、レバレッジは時間が経てば立つほど、値動きの基準になる元の指数との連動性が下がっていきます

常に自分が投資した時の金額から2倍、3倍で連動する訳ではなく、決して単純な仕組みではないので注意が必要です。

「急落したから買い時!」は危険な考え方

上記に関連した注意点として、下落したら買い時と考えるのも危険です。

SNSでも下落=買い時と考えている方は多く、たしかにそういった考え方もあります。

例えばレバレッジをかけていないNASDAQ100、S&P500指数連動ETFなどが対象で、長期に渡って持ち続ける、将来的に株価が上がり続けるという前提があるなら、下落した時が安く買えるので、たしかに買い時であると言えます。

しかし、レバレッジがかかっている金融商品は全く違う考え方を持つ必要があります。

特にナンピン買いが危険

レバレッジがかけられた金融商品に投資する時に、特に気をつけなければいけないのがナンピン買いです。

※ナンピン買いは損が出ている商品と同じものに投資することです。

ナンピン買いをしてしまうと、レバレッジの注意点で紹介した基準指数との連動性が下がっていくデメリットの影響を強く受けてしまいます。

例えばウクライナ情勢の危険性が増して、投資したレバナスが少し下がったことにうろたえてしまって、慌てて追加で投資をすると、その後に下がった場合のダメージが大きくなります。

更に少し時間が立ってから株価が元に戻ったとしても、その頃には買ったときよりも連動性が下がっています。

ですので、株価は買ったときより高くなっているのに、自分のポートフォリオは赤字のままという事態になります。

レバナスは長期投資には向いていない

これは東京証券取引所などを運営している日本取引所グループのHPでも注意喚起されていますが、レバナスだけでなくレバレッジ型商品は基本的に長期投資に向いていません。

更に現在ではNASDAQ指数が下落しそうな要因がいくつもあります。

基準指数が下落すると、元の価格に戻るためには下落以上の上昇率を必要とするレバナスと今の情勢は非常に相性が悪く、長期投資に向いているとは言えません

しゅん

投稿者の記事一覧

20代後半Web制作会社勤務。大学時代に経済、金融を専攻したことがきっかけで投資を始める。米国株を中心に資産運用をしています。長期投資がメインですが、コロナショックなど市場が大きく動く際には短期投資もします。初心者だった頃の自分が読んでもすぐに内容が分かるような記事を目指しています。よろしくお願いします。

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