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【マールボロ】フィリップ・モリスの成長機会は?今後も安心して保有していい? 私が今後も保有していく理由

今回は、高配当銘柄として保有している人も多い米国たばこ銘柄の「フィリップ・モリス」について紹介していきます。

目次

フィリップ・モリス(PM)は高配当銘柄としても人気のたばこ株

まずはフィリップ・モリスの基本情報を見ていきます。

株価レンジ(52週)83.98 – 112.48ドル
分配金利回り4.48%
1年リターン36.07%
3年リターン58.91%
5年リターン40.17%

直近1年のリターンは36%を超えており、これはS&P500指数のリターンを優に上回る水準です。

株価も過去1年の中で高値圏にあり、特に2021年11月からの上昇は驚異的な数字を出しています。

フィリップ・モリス(PM)の直近5年の配当利回り

フィリップ・モリスの直近5年の配当利回りを見てみましょう。

配当利回りは直近の株高の影響もあり、5%を下回っていて高配当株の魅力に欠けていますね。

フィリップ・モリス(PM)は何の事業でどういう企業?

フィリップ・モリスと言えば加熱式たばこの「IQOS(アイコス)」で有名ですね。

マールボロやラークなどの製品を有し、日本のたばこ市場の37.1%(2020年末)を占めています

ただ、具体的にどんな事業で利益を出しているのか、何に投資ししているのか、知らない人もいると思います。

フィリップ・モリス(PM)の主要事業は?どうやって利益を出している?

以前、「米国株の達人」でも紹介しましたが、フィリップ・モリスはもともと米国内でもたばこ事業を展開していました。

その後、社名を「アルトリアグループ」に変更し、米国以外の海外市場を担う会社としてフィリップ・モリス・インターナショナルをスピンオフさせています。

たばこ事業がメインであり、全世界で売り上げNO.1の「マールボロ」を筆頭に、米国以外の約180国以上に自社ブランド製品を販売しています。

参考:【マルボロ】米国アルトリアグループ(MO)は長期投資に向くのか?

フィリップ・モリス(PM)は80/20 Companyのため米国現地課税がない

フィリップ・モリスは米国企業ですが、総収入の80%以上が米国以外からの売り上げで占められているため、80/20 Companyに該当する銘柄です。

そのため、通常であれば10%引かれてしまう米国内の現地課税が免除されています

※ADRとは米国預託証券のことです。

ちなみに米国内のたばこ市場は、以前このブログでも紹介した「アルトリアグループ」が担っています。

フィリップ・モリスの投資先は? 今後の成長率は?

最近ではヘルスケアやウェルネス市場に進出するために、英製薬会社のベクトラ・グループの買収にも乗り出しています。

(参考:フィリップ・モリス、英ベクトラTOB成立 非たばこ部門強化

フィリップ・モリスの最高経営責任者は「2025年までに煙の出ない製品で連結売上高50%以上を達成すること」を経営目標に掲げており、たばこの次の市場を見据えているとコメントしています。

(参考:フィリップ モリス インターナショナル、フェルティン ファーマ社の買収合意を発表

フィリップ・モリス(PM)は長期投資に向いているのか?

投資家の中には、高配当を目的にたばこ株を保有している人も多いと思います。

たばこ株は健康被害による訴訟問題と隣り合わせのリスクがあり、株価もなかなか上がりづらい傾向にあります

ただ、記事でも紹介した通り、フィリップ・モリスはたばこ市場の先を見据えてバイオや製薬企業の買収を進めています。

2025年には非たばこ市場製品による連結売上高を50%以上にする方針を打ち出しています

したがって、フィリップ・モリスの将来性は楽観的と判断して、私は今後も保有していく予定です。

moonkichi

投稿者の記事一覧

40代前半の年子姉妹子持ちパパで本業はデスクワーク中心の会社員です。米国株投資は2017年からはじめ、PFの9割は米国株関連。主に高配当株の代表格であるPMやMOをはじめ、NISA枠でVOOやVYMなどの米国ETFをそれぞれ保有し、米国株による年間配当金は30万円(税込み)を突破。このサイトでは主に自身の経験に基づいた米国個別株やおすすめETFの記事を執筆していく予定です。

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