高配当株

S&P500を疑え VOOの弱点を追及した投資戦略術

目次

S&P500ETF(VOO)積み立て投資が最強と言われてはいるが…

資産運用を行っている方々なら必ず知っていて、実践している方も多いと思われる投資法が、S&P500種指数に連動した投資信託や、ETFの定期的な買い付けだと思います。

ウォーレン・バフェット氏を含め、世界的に有名な投資家たちの多くは、S&P500ETF(VOO)への投資を推奨しています。

VOOに投資するだけで、アメリカの主要企業500社に分散投資できるのだから、市場平均並みの成果が期待できます。

株式投資の世界で言う「市場平均並み」というと、投資のプロでも成果として出すことは難しいのです。

現代では史上最高値を更新し続けているVOOを軸に資産形成を行っている個人投資家は多いでしょう。

しかし、このVOOにも弱点はあります。

市場平均並み以上に成果が出せる投資手法は、他には無いのでしょうか?

VOOの弱みを探そう

アメリカでは、1966年~1982までの17年間、アメリカのダウ平均はずっと横ばいの成果になりました。

S&P500だって、ダウ平均同様に、いつの時代も最高のパフォーマンスを発揮出来るとは限りません。

もし長期に渡って右肩下がりの相場が続けば、投資家はそれに伴い損をし続けてしまうことになってしまいます。

つまり、いつの時代もVOOが最強の投資の対象になるわけではない、ということを覚えておきましょう。

もうひとつのVOOの弱点は、割高になっている株を多めに買わざるを得ないことです。

S&P500種指数は、その中身は時価総額の高い大企業の割合が多いので、現代の“GAFAM”株等の影響を強く受けます。

そのため、S&P500ETFを買うことは、割高になっている株を多めに買わざるを得ないことになってしまうのです。

 

時代に振り回されない、歴史のある成熟した米国の大型企業に投資しよう

VOOが、いつの時代でも最強の投資対象ではないことが分かった私は、いつの時代にも対応出来得る、アメリカの大型連続増配企業でポートフォリオを組む方がリスク(株価の変動率)が少なく堅実であると考えています。

個別銘柄を挙げると「コカ・コーラ」、「エクソンモービル」、「IBM」などの、歴史のある成熟しきった大型の連続増配企業です。

アメリカで長年に渡り連続増配している企業は他にもたくさんありますが、セクターを8~10社に分散し、均等に投資し、配当金を再投資することで、資産を最大化することを狙えます。

 

株価に一喜一憂しない 配当金再投資戦略で、資産を最大化

歴史のある成熟した米国の大型企業は、設備投資などを行うよりも、株主に配当金を還元する意識が非常に高いです。

元々成熟しきっているため、今から大きく伸びていく企業ではないので、株価の上がり下がりに動じる必要はありません。

狙っているのは株価の値上がり(キャピタルゲイン)ではなく、安定した配当(インカムゲイン)なのですから。

株価が上がろうと、下がろうと、定期的に安定したキャッシュフローが永続的に手に入るのです。

配当金が入ってきたら、その時ポートフォリオの中で割安になっている株を、配当金で買い増ししましょう。

自分のお財布からお金を出すことなく、タダで株が買えるわけです。

これが、配当再投資の良いところ、強みです。

弱気相場で買い増しした株が、強気相場になった局面で、あなたの資産は最大化を狙えます。

米国の連続増配企業への分散投資戦略は、S&P500ETF投資には無い面白味と、市場平均に勝てる可能性を秘めています。

株式投資で資産運用をしている方、またはこれから株式投資で資産運用を考えている方、是非参考にしてみてください。(執筆:タケル)

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