米国株の優良銘柄を大きく分けると、「バリュー株(安定成長株)」と「グロース株(急速成長株)」に分類されます。
安定成長株の例は、P&G、マクドナルド、コカ・コーラ、VISA、MASTER、NIKE等安定して収益を出している企業です。
急速成長株の例は、アマゾン、アルファベット、エヌビディア、インチュイティブサージカル、インモード等新しく、成長が著しく急激に伸びている企業です。
どちらを選べばよいのか、検討してみました。
目次
バリュー株
安定成長株は、企業が長い期間かけて成長してきて、株価も穏やかに上がっていくようなゆったりしている銘柄です。
その企業自体がブランドになっていて、製品の信頼性も高いため、人気があります。
マクドナルド、コカ・コーラなどは急激に、ではありませんが、自社の努力だけできちんと成長している会社です。
グロース株
一方同じ成長株でも、強い勢いをみせ、二桁成長を続ける急速成長株があります。
独自にスピード感を持って成長していて、競合企業のシェアをどんどん奪っているような、勢いのある企業です。
アマゾンは、本からスタートし、家庭製品、電化製品、食料品のシェアも次々に奪い、現在では、ほぼオールジャンル販売している巨大ショッピングサイトにまで成長しました。
アマゾンは小売り全体を見るとシェアの5%もまだとっていないため、十分余力があると考えます。
まだ市場をとる余力があるため、今後の成長も見込めると予想します。
株価の値上がりも、安定成長株よりは値上がりして、アマゾンの株価は現在、数百倍になっています。
バリュー株とグロース株の共通点
バリュー株とグロース株には共通点もあります。どちらもPERが高いです。
独自の力で成長できるという特徴を持っており為替にもほとんど影響されずに成長していくことが可能なので、投資家からの期待と信頼度が高いです。
また、景気にもほとんど影響されません。
例を挙げると、景気が悪くなったから、食べ物を買うことをやめた、病気や生活に必要なものを買うことをやめた、スマホをやめた、このような例は少ないのです。
景気に鈍感なため、株価急落時にもディフェンシブ銘柄とも呼ばれ、値を保つことが多いです。
P&G、マクドナルド、コカ・コーラが長い期間安定成長を続けている理由は、急成長の時代にブランド力を身に着け、さらに独自の企業努力でシェアを奪い、現在は消費者に不可欠な存在になったこと、景気の影響をほとんど受けないことが大きいでしょう。
目的に応じた銘柄選びがポイント
基準は、やはり景気等にも影響されず、値動きを気にせず安定して長期に配当をもらい、長期にホールドしていきたいならバリュー株。
まだ市場のシェアを奪う余力があり、今後も成長の余地があり、もしかすると数倍、数十倍の値上がりも期待するなら、グロース株を選ぶのがよいでしょう。皆様の成功を願っています。