高配当株

高配当でも購入してはいけない米国株銘柄

皆様、株式投資をする目的は何でしょうか。

もちろん、資産を増やすことが目的で、配当によって得られるインカムゲイン、また選んだ銘柄の価格が上がることによって得られる値幅のキャピタルゲインを狙い、大切なお金を株式相場に入れている方が大半でしょう。

特に、米国株には日本株とは比較にならないほど高配当な銘柄が多数あります。

日本株では配当は多くても4%、5%が上限ですが、米国株なら6%、7%もある銘柄がかなりあります。

目次

日本人にも人気で有名な米国高配当銘柄

・A&T
・アルトリア・グループ
・エクソン・モービル
・フィリップ・モリス・インターナショナル
・シェブロン

上記が代表的な高配当銘柄です。

ただ、高配当なら何でも選んでよいわけではありません。高配当だからといって、その配当金額が連続して続いていくかどうかはわかりません。

単に業績不振や下落局面で株価が下がっていて高配当になっているだけということもあるからです。

高配当が目的の銘柄選択はどうなのか

そして、S&P500【米国株全体の優良銘柄500株】の値上がりは、高配当株の平均配当と比較しても高いというデータがあります。

これは何を意味するかというと、高配当株に投資するよりも、S&P500全体に投資するインデックス投資の方が得られるリターンはよいということになります。

また、心理的な面においても、個別銘柄に投資して値動きにドキドキするよりも、米国優良株の集まりのS&P500全体のインデックスに投資して放ったらかしの方が気楽です。

予想ですが、アメリカは出生率が上がっていて日本のように出生率が下がり続けている国とは異なり、成長の余力があります。

そしてダウは右肩上がりで過去最高値を更新し続けています。

高配当株は成長しきっている銘柄であり、現在の価格以上の値上がり、つまりキャピタルゲインはあまり期待できそうにありません。

そのため、インカムゲインを目的として購入する方が多いわけですが、その高配当も今後も続く見込みもありません。

かつて成長株だった高配当銘柄

例えば、上記のアルトリア、フィリップ・モリスなどはこの先成長はあまり考えられず、景気や様々な状況により高利益と大赤字を繰り返すことが予想できます。

そのため、市場からの信頼は低くPERも低めになります。

また、高配当でもその会社の余力以上の配当を出している会社は買わないほうが良いです。

大赤字の段階でも、配当は減らせないという会社判断から、高配当金の支払いにより、会社のための新規投資が行えないことがあるかもしれません。

それが悪循環となり、成長も見込めず、市場からの信頼もない、ただ可能な限り高配当を支払い続けるだけの会社になってしまう可能性もあります。

配当が多すぎる銘柄に注意


私なら、7%以上配当の銘柄は注意します。適度な高配当で、まだ成長余力も高い銘柄が米国株には多数あります。ご自分の好きな会社、今後も成長を続けると思う会社を選んでみてはいかがでしょうか。皆様の成功を願っています。

編集部

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