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【MA】マスターカードは50%を超える圧倒的な営業利益率で盤石経営

クレジットカードの手数料ビジネスで世界シェア3割を占める高収益企業の米国マスターカード(MA)。

盤石経営の代表ともいえるマスターカードですが、今後も保有を続けていいのか、リスクはないのか簡単に紹介したいと思います。

目次

マスターカードの最大の魅力はS&P500を凌ぐ株価値上がり率

まずはマスターカード(MA)の基本情報を見ていきます。

株価レンジ(52週)306.00 – 401.50ドル
分配金利回り2.78%
1年リターン7.22%
3年リターン91.55%
5年リターン249.56%

1年リターンはコロナの影響で冴えませんが、5年リターンはS&P500を大きく上回るリターンとなっています。

マスターカードの過去5年の株価成長率(リターン)はS&P500の2倍

マスターカードを保有する理由は「圧倒的な成長率」です。

去5年の株価成長率(リターン)はなんとS&P500の2倍を超える結果になっています。

米国株投資の最適解がS&P500と言われる中、このリターンは驚異的ですね。

※オレンジ線がマスターカード、青線がS&P500指数

(画像はSeeking Alphaより)

マスターカードの魅力は隠れ増配銘柄

マスターカード(MA)は配当金こそ低いものの、実は連続増配銘柄としての魅力を持っている企業です。

下の図で分かるように、過去10年の増配率は10%を優に超えています。

(画像はSeeking Alphaより)

マスターカード(MA)と二強をなす米国ビザ(V)も実は増配率が高く、以前紹介したバンガード社の増配ETFである「VIG」の上位構成銘柄の1社です。

関連記事:【VIG】米国の連続増配銘柄を集めたETFは買い? メリットとデメリットを確認

マスターカードは何の事業でどういう企業?投資のリスクは?

圧倒的な利益率を誇るマスターカードですが、どのようなビジネスモデルで利益を生み出しているのでしょうか。

また、盤石経営だと思われがちなマスターカードですが、投資のリスクはないのでしょうか。

マスターカードの主要事業は?どうやって利益を出している?

マスターカードと聞くとクレジットカード会社だと思う人も多いかと思いますが、競合の米国ビザ(V)同様、決済手段をカード会社にライセンス提供し、その手数料で稼いでいる高収益ビジネスがメインです。

コロナで業績不振、ライバルのビザ(V)は株価急落

同じようなビジネスモデルを有する競合のビザ(V)は、コロナ渦で影響が出たダメージの回復の遅れにより、業績不振に陥りました。

その結果、ビザ(V)の株価は急落しました。

また、米国アマゾンがビザ(V)の決済手数料の高さを嫌気し、イギリスで決済方法としてビザのクレジットカードを使えないようにすると発表したことでも株価を押し下げました。

同じようなビジネスモデルのマスターカードもいつどの企業から同じようなことをされるか分かりません。

盤石経営だと思われているマスターカードですが、このようなリスクがあることは考えておきたいですね。

仮想通貨の台頭で、キャッシュレス経済圏

ペイペイなどの普及によりキャッシュレス決済がクレジット決済にとっても追い風となっています。

ただ、キャッシュレス社会はクレジットカード決済ビジネスにとっても大きなリスクとなり得ます。

例えば生活に必要なお金はすべて楽天ポイントで支払える、となったらクレジットカードの必要性がなくなりますね。

その代表例が「仮想通貨」の登場です。

いまは投資目的の人しか仮想通貨を利用していませんが、決済手段として仮想通貨が一般にも普及してくれば、クレジット決済企業にとっても大きな痛手となります。

マスターカードは長期投資に向いているのか? 今後の長期予想は?

今回の記事では、米国マスターカード(MA)について簡単に紹介してきました。

圧倒的な利益率を誇る決済ビジネスを持つマスターカードですが、仮想通貨など、ほかの決済ビジネスに市場を奪われる懸念があります。

ただ、マスターカードのブランド力はすでに圧倒的な地位にあるので、今後とも長期保有をしていくつもりです。

ちなみに私は競合のビザ(V)も同じ理由で保有しています。

moonkichi

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40代前半の年子姉妹子持ちパパで本業はデスクワーク中心の会社員です。米国株投資は2017年からはじめ、PFの9割は米国株関連。主に高配当株の代表格であるPMやMOをはじめ、NISA枠でVOOやVYMなどの米国ETFをそれぞれ保有し、米国株による年間配当金は30万円(税込み)を突破。このサイトでは主に自身の経験に基づいた米国個別株やおすすめETFの記事を執筆していく予定です。

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