経済・相場

パウエル議長方針転換?テーパリング加速時に気をつけたいこと

12月上旬パウエル議長はテーパリングを加速させる可能性に言及しました。

これによって、12月は株価調整局面を迎え、FOMC直前には株価が下落。

FOMCでテーパリングの加速が発表され、株価は軟調な動きが続いています。

投資家にとっては少し難しい年末相場ですよね。

テーパリング加速が発表された今、どこに気をつけて投資すればいいのでしょうか?

目次

テーパリング加速は織り込まれて、次なる局面へ

テーパリング自体は株価に完全に織り込まれました。

なので、テーパリングでそこまで騒ぐ必要は無くなったわけですが、見ないといけないポイントがあります。

それは利上げの回数とテーパリングのペースです。

相場の想定と比べて、利上げの回数が増えるのか、テーパリングの回数が増えるのかが勝負です。

FOMCではテーパリング加速に言及され、利上げ回数は3回が織り込まれています。

テーパリング加速が決定したことで何が変わるのか?

12月のFOMCでテーパリング加速が決定しました。

2022年6月までの予定だったテーパリングを3月末までに期間短縮。

インフレ懸念を「一過性」としていましたが、その文言をなくしました。

テーパリングの早期完了が決定したことで、利上げのタイミングも早まる公算が高まっています。

テーパリング完了後の動きを投資家は織り込み始めたか?

年末は株価が好調になるというアノマリーがありますが、2021年の年末は下落局面が多くなっています。

来年の利上げの回数が3回になりそうなことや利上げ時期前倒しへの懸念がある模様です。

このような展開の中で、今後の投資はどのようにすればいいのでしょうか?

2021年末~2022年は厳しい期間になるが・・・

2022年の株価はそれほど伸びないと予想されています。

利上げが重なる年になるので、株価は厳しいとの見方が多いからです。

大きく調整する局面も出てくるかもしれません。

積極的に買い向かうのではなく、しっかりと市況を吟味した上で、調整局面に投資する必要があります。

下落局面で上手に投資できれば、長期的に利を得られるかもしれません。

調整局面とは言え、それほど値下がりしない銘柄が出てくる可能性もあるので、個別株に投資する場合は下落幅が少ない銘柄に投資するのがいいでしょう。

株価の上昇を焦って取りに行く必要がない

2021年年末から2022年にかけての話をしますと、上昇を焦って取りにいかなくていいでしょう。

利上げが始まる局面なので、2022年は何度か株価が下落すると予想しています。

上昇を取り逃がしても、次なる投資チャンスはやってくるはずです。

十分下落を待って、焦ることなく投資していきましょう。

利上げ局面で焦って投資すると痛い目に遭うかもしれませんよ。

たけ

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1989年生まれ。20代後半に米国株投資を始め、コロナショックなどを経験。VTIを中心にしつつも、個別株を中長期で保有。短期トレードはしない。現在個人事業主として活動中。

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