全世界に分散投資するべきなのか、米国の企業全体に分散投資するべきなのか迷う人は多いでしょう。
この記事では、全世界と米国全体どちらの投資信託を購入すべきなのか4つの観点から徹底比較します。
目次
経済の成長率 で考える
米国は世界最大の経済大国で、GDPは世界最大となっています。
また、先進国で人口が増加しているのも米国だけです。
このように、米国は世界的に見ても今後、経済成長が見込まれる国となっています。
全世界に分散投資すると、経済が低成長の後進国にも投資することになります。
結果的には、投資リターンが低くなり資産効率が低下します。
新興国の成長 で考える
米国のみに投資していると、仮に今後新興国が著しく成長した時に取りこぼしてしまう可能性があると考える人もいるでしょう。
しかし、米国の大企業はほとんどがグローバルに活躍している企業で、新興国でもすでに企業活動をしており、新興国の成長も取り込むことが出来ます。
そのため、米国ファンドのみに投資していても新興国の成長を取りこぼすことなく、投資することが出来ます。
リスク で考える
アメリではなく新興国の株にも投資するということは、新興国の通貨リスクも負うこととなります。
例えば、トルコ共和国の貨幣であるトルコリラは10年ほど前、1トルコリア=90円でしたが、2021年現在は1トルコリア=12円まで下がっています。
米国にだけ投資しておけば、価値の安定したドルで株を持つことが出来ます。
新興国への投資は未熟な会計、法制度、政情不安にある国に投資するというリスクもあります。
構成比率 で考える
全世界に分散する投資信託の米国の構成比率は50%以上です。
今後も経済成長が見込まれると思われるのは、米国のため構成比率が高くなっています。
もしも米国で暴落が起きた時に、全世界の投資信託も米国の構成比率が高いので米国の投資信託と同じように暴落します。
そのため、余計な新興国を含む必要はなく、米国に分散投資する投資信託に投資して方が良いと言えるでしょう。
米国の投資信託を
米国のように今後も経済成長が見込まれる国では一時的に暴落はあるかもしれませんが、長期で見れば右肩上がりで成長していくため安心して投資することが出来ます。
以上の点から、全世界の投資信託を買うよりも米国の投資信託を購入した方が、運用利回りが高くなります。
投資信託のように長期で運用する場合は、米国に投資するのがよいでしょう。