株式投資家なら誰もが知っていることですが、他の先進国に比べても「米国の強さ」が際立ちます。
だからといって、米国株のみに投資するのはリスクがあると考える人もいますので、「米国株か?全世界株?」という論争が繰り広げられています。
そこで今回は、「全世界株式」に占める米国株の割合をご紹介しながら、改めて米国株の強さを確認していきましょう。
目次
全世界株の約60%は米国株が占めている
全世界株式インデックスと聞くと、幅広く全世界に分散された指数に投資ができるものだと思いますよね。
もちろん間違ってはいませんが、実際には「60%前後」の割合を米国株が占めています。
ファンドによって国の構成比率は異なるものの、概ね6割前後が米国株になっているという状態です。
つまり、全米株式指数であれ、全世界株式指数であれ、「米国株をポートフォリオの主軸に置く」ということになるのです。
全世界に投資をしようとしても、やはりリターンを狙うためには「米国株を高い比率で保有すること」が重要になるということですね。
米国株を牽引するGAFAMの強さ
米国主要企業500社を集めた指数である「S&P500指数」では、上位5社にGAFAMが並びます。
GAFAMは、2020年で見ると「約20%前後」もの比率でS&P500指数に組み込まれています。
なので、GAFAMを「S&P5」、それ以外を「S&P495」と表現することもあるほどです。
2020年パフォーマンスで比較しても、9月時点でS&P500が年初来で+11%となる中、S&P495は未だ+1%程度という状況です。
全世界株式に投資しても、6割前後が米国株で、その中でも2割前後のGAFAMが持つ影響力が非常に高いことがわかります。
全世界株式インデックスなら、米国株を主軸に世界にも分散が可能
長年「米国株が世界の市場を牽引する」という流れが続いていますが、今後も同じ流れになるかどうかはわかりません。
とはいえ、中国やインドなどの新興国が強さを見せてきたとしても、米国株が落ち目の市場になることは考えにくいと言えます。
なので、米国株を主軸に置きながら世界にも分散を狙っていくのであれば、全世界株式インデックスを活用するのも良い選択です。
世界経済の中心はやはり米国!
2021年も力強い伸びを見せている米国市場は、やはり世界経済の中心です。
他の国に分散を狙いながらも、米国株の保有比率を高めておくことは「優れた投資戦略」だと考えられています。
外国株式投資は「初心者には難しい」と思われがちですが、こうしたデータを見ていくと「むしろ初心者向け」だと言えますよね。
力強い伸びを見せる米国市場に投資するところからスタートし、投資でリターンを得る経験をするためには、見逃せないポイントです。