コロナ禍で家にいることも多く、外に出かけてお金を使う機会も減ったかと思います。
総務省の家計調査では2020年の家計支出は実質マイナス6.5%という結果(参照:家計調査報告2020年平均結果の概要)も出ています。
コロナが落ち着いた2021年後半には「リベンジ消費」なんて言葉がマスコミをにぎわせていましたね。
読者の中には家計で浮いたお金を投資に回した人も多いのではないでしょうか。
金融庁のレポート(参照:NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査(2021年6月末時点))によれば、つみたてNISAの口座数は2021年6月末時点で417万口座を突破し、その中でも20代の若い世代の申込数は、2021年3月末比で21.9%の大幅な増加率を見せています。
せっかくつみたてNISA口座を開設してもどの投資信託を買えばいいか分からない、と悩む人向けに、つみたてNISAで米国株に投資する方法について紹介していきますので、ぜひとも最後までご覧ください。
目次
つみたてNISAの基本情報
つみたてNISAの基本データ(2021年12月13日現在)
対象年齢 | 日本在住の20歳以上 |
非課税期間 | 最長20年間 |
非課税枠(年間) | 40万円 |
非課税枠(総額) | 800万円 |
投資対象 | 基準に合格した投資信託、もしくはETF |
対象期間 | ~2037年12月末 |
つみたてNISAで米国に投資できる投資信託
つみたてNISAで保有できる投資信託は金融庁の厳しい審査を合格した投資信託のみとなり、2021年12月現在で各運用会社を合わせても173本しかありません。
(参照:つみたてNISA対象商品届け出一覧)
つみたてNISA対象の投資信託の中で、米国市場を対象とする指数に連動した投資信託は、実は10本しかありません。
全米市場に投資できるインデックス・ファンドは2本だけ
つみたてNISA対象の投資信託の中でも、全米市場のほぼすべてをカバーできる投資信託は次に紹介する2本しかありません。
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド 楽天投信投資顧問㈱
- SBI・V・全米株式インデックス・ファンド SBIアセットマネジメント㈱
どちらも投資先は全米株式市場のほぼすべてをカバーするCRSP USトータル・マーケット・インデックスに連動するバンガード社のETFであるVTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)です。
この2本を保有することで全米市場に投資することになります。
S&P500指数に連動するインデックス・ファンドは8本
さらに米国市場の大型株500社で構成されるS&P500指数に連動する投資信託は以下の通り8本あります。
- 米国株式インデックス・ファンド ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ㈱
- iFree S&P500インデックス 大和アセットマネジメント㈱
- 農林中金<パートナーズ>つみたてNISA米国株式 S&P500 農林中金全共連アセットマネジメント㈱
- NZAM・ベータ S&P500 農林中金全共連アセットマネジメント㈱
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)三菱UFJ国際投信㈱
- つみたて米国株式(S&P500) 三菱UFJ国際投信㈱
- SBI・V・S&P500インデックス・ファンド SBIアセットマネジメント㈱
- Smart-i S&P500インデックス りそなアセットマネジメント㈱
それぞれ投資対象(S&P500)は同じですが、手数料体系などに違いがあります。
まとめ:迷ってしまう人は「全米株式」がおすすめ
つみたてNISA制度を利用し、米国株に投資する方法について見てきました。
さきほども紹介した通り、つみたてNISAで米国株に投資できる投資信託は限られているため、投資初心者の人でもそれほど迷うことはないと思います。
それでも何を買えばいいか分からない人は、全米市場全体に投資できる「楽天・全米株式インデックス・ファンド」か「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」のどちらかを選んでおけば間違いないでしょう。