米国株投資をする中でよく見かけるのが「指数」と呼ばれる指標です。
指数に連動する「インデックス投資」を行えば、少ない資金で優良銘柄に分散投資できますし、指数を確認しながら投資判断を行えば、ひとつの判断基準にもなります。
米国には様々な指数が存在していますが、中でも米国株投資初心者には必ず知っておいてほしい「3つの指数」がありますので、その指数の意味や特徴について確認していきましょう。
目次
そもそも「指数」って何?
指数とは「取引所全体や特定の銘柄群の株価の値動きを示すもの」です。
ある時点の株価の基準を数値化して、その増減を確認していくことで株式市場の大きな動きを確認することができます。
特定の国全体を示す指数や、時価総額上位の銘柄だけを集めた指数、さらには金融銘柄だけを集めた指数や高配当銘柄だけを集めた指数など、特定の銘柄群を指定した指数もあります。
1. ナスダック総合
ナスダック総合指数は、ナスダックに上場している全銘柄を対象に、1971年2月5日の値を100として算出している「時価総額加重平均型」の株価指数です。
3000銘柄以上が対象になるので、広く分散された指数だと言えますね。
半導体を取り扱う企業やインターネット関連の企業の比率が多くなっていますので、IT関連の動向を探る上で重要な指数になります。
近年はIT関連の伸びが著しく、2021年においても大きく数値を伸ばした指数となっていますね。
2. S&P500
S&P500指数は、ナスダックに上場している米国の主要銘柄500社を対象とした「時価総額加重平均型」の指数です。
先ほどの「ナスダック総合」に対して、大企業に集中して500社を選び出した指数ということになります。
上位10銘柄だけで指数全体の20%程度を占めていることから、一部の銘柄の値動きに左右されてしまう部分もある指数と言われています。
多くの投資家が注視する代表的な指数なので、まずはS&P500を日々確認するところから始めても良いでしょう。
3. ラッセル2000
ラッセル2000指数とは、ニューヨーク証券取引所やナスダックに上場している銘柄の中で、時価総額「上位1,001位から3,000位」の銘柄を対象とした指数です。
米国の小型株指数として、巨大企業を除いた小型株銘柄群の値動きが確認できるので、ナスダック総合やS&P500とは違った視点で米国市場を確認できる指数となっています。
暴落先行指数とも言われています。
小型企業は時価総額が小さいため、業績悪化による値動きが大きくなりやすいことが特徴なので、景気に敏感な側面があります。
今後の米国市場の動きを先取りする意味でも、ラッセル2000を確認すると良いですね。
指数を理解してワンランク上の投資判断に使おう!
ということで、米国の株式指数に関して、3つの指数を取り上げて解説してきました。
昨今では、SNSやYouTube、ブログ記事などでおすすめ銘柄やおすすめ投資法がたくさん解説されています。
しかし、これらをそのまま鵜呑みにするだけでは、優れた個人投資家にはなれません。
様々な情報の良し悪しを判断したり、自分の求める成果に向かって投資判断したりする力が必要になると言えますね。
その上で、今回ご紹介した指数をチェックし、自分なりに情報の判断や投資判断に活用していただければ、またワンランク上の投資家に近づけるのではないでしょうか。