2021年ももうすぐ終わりです。
2021年はS&P500の年初来リターン(12月24日)が28%で、非常に高いパフォーマンスでした。
2019年が28%、2020年が16%でしたので3年連続で2桁を超える高い成長が続いています。
この反動で2022年は小休止の年になるという見方もあります。
一方、成長率が低く割安なバリュー株の中には、コロナショックで値下がりした後の回復が出遅れている銘柄もあります。
また、高配当株であれば仮に値上がりしなくても配当金を得ることができます。
さらに、このような考えを持つ投資家が高配当株を購入することで値上がりも期待できます。
本記事では、2022年にS&P500を上回るリターンを期待できる注目の高配当株をご紹介いたします。
※本記事内の数値は2021年12月現在のものです
目次
AT&T
出典:TradingView(https://jp.tradingview.com/chart/)
配当利回り:8.36%
PER:9.40
連続増配年数:0年(2021年にストップするまで36年連続増配)
配当性向:62%
AT&T(ティッカー:T)は通信系の持株会社です。
2020年まで36年連続増配を続けてきましたが、2021年に配当据置きとなり、2022年に減配する意向を発表しています。
この影響もあり、直近の半年間は株価を大きく下げています。
しかし、減配を加味しても高い配当利回りが見込まれるため、株価を大きく下げている今が買い時かもしれません。
エクソンモービル
出典:TradingView(https://jp.tradingview.com/chart/)
配当利回り:5.77%
PER:18.26
連続増配年数:39年
配当性向:104%
エクソンモービル(ティッカー:XOM)は石油メジャー最大手の総合エネルギー会社です。
同業にシェブロン(ティッカー:CVX)があり、こちらも高配当株です。大きな違いは売上地域で、XOMは米国、CVXは米国外に強いです。
近頃インフレにより原油価格が高騰していますが、エネルギー会社はこの恩恵を受けることができ、今後の決算に期待が持てます。
一方で、連続増配年数は39年ですが、配当性向が100%を超えており減配リスクがあります。
また、世界中でカーボンニュートラルへの動きもあり、今後の石油需要の低下には注意が必要です。
IBM
出典:TradingView(https://jp.tradingview.com/chart/)
配当利回り:5.02%
PER:24.74
連続増配年数:26年
配当性向:75%
IBM(ティッカー:IBM)はコンピュータ関連製品サービスやITコンサルティング事業等を行っているハイテク企業です。
以前はPCで有名でしたが、2004年にlenovoにPC部門を売却し、現在は大きく様変わりしました。
IBMは将来に向けてAIや量子コンピュータへの投資をしています。
特に量子コンピュータは現状グーグルと2強の状態です。高配当株でありながら、将来の成長の可能性も秘めた銘柄です。
まとめ
高配当株は多くの配当が得られるため、長期保有した方が良いと思うかもしれません。
しかし、将来性の無さから株価が低迷している銘柄も多く、株価がさらに下落してしまうリスクがあります。
このため、値上がりした際には躊躇なく売ってしまってもよいでしょう。