最近人気高配当ETFも変わってきていて、前まではVYM、HDV、SPYDの3強でしたが、如何せんパフォーマンスが悪いです。
VYMは通常運転でしたが、HDVは3四半期減配が続き、SPYDにいたっては12月は60%超えの大幅減配となりました。
そこで今人気が出てきたのが超高配当ETFのQYLDとXYLDです。
これはオプション取引で得た利益を還元しているETFで、主に行なっているのはコールオプション取引で分配金は、かなり良いので有名でこれに投資している人は多くなってきています。
一時期流行っていたベンチャーキャピタルへ投資するBDC銘柄への投資も配当金が目的の投資なら有効でしたが、暴落耐性がないということでもっと強い銘柄はないかと探している人は多いでしょう。
そこで目をつけられているのが超高配当ETFのQYLDとXYLDです。
今回はXYLDについてを解説していきます。
目次
XYLDは高配当投資家におすすめすることはできない
まずはXYLDについて説明していきます。
なぜおすすめできないのかというと、経費率が高い割には、ボラティリティが高い時期にしか高いパフォーマンスが期待できないからです。
XYLDはカバード・コール戦略で運用がされているETFなので、オプションプレミアムで稼いでそのお金を毎月分配しています。
この戦略のデメリットになる部分が肝でカバード・コール戦略で運用していると上昇局面においての利益は権利行使価格に限定されてしまうため、株価が上がりにくくなってしまうものです。
これができるだけこのETFにコアで投資をしてはいけない理由になります。
しかもこのETFがカバード・コール戦略で運用しているのは、S&P500銘柄です。
S&P500のパフォーマンスが悪い時にはかなりいいETFではありますが、上昇局面ではどうしてもパフォーマンスが悪くなります。
分配金目的の投資であってもキャピタルゲイン(値上がり益)はしっかり確保しておきたいところです。
ただでさえパフォーマンスがいい指数だけにキャピタルゲインを狙えないのは勿体無いので、これに投資するくらいならVYMに投資しておきたいところです。
XYLDはコアではなくサテライトで運用しましょう
XYLDの分配利回りは直近で9.15%です。
これだけを見てしまうと確かに魅力的に思ってしまうかもしれませんが、先ほども言った通りコールオプションでの運用なので、上昇局面でパフォーマンスが落ちます。
キャピタルゲインを狙うことができないので、資産拡大局面ではかなり不利です。
ならどうすればいいか。
VYMのようなキャピタルゲインを狙える高配当ETFをコアとして持ち、サテライトとしてXYLDを運用するという方法を取ることをおすすめします。
これでなら資産拡大局面でキャピタルゲインを狙えないなんてことはありません。
そもそもがXLYDのようなETFは暴落局面で買いを入れるタイプのものですので、積立投資に向いてはいないので、向いているVYMのようなETFを毎月買い入れる方が効率が良くなります。
高配当だという理由で買うのならVYMの方が圧倒的に効率がいいです。
XYLDのような超高配当なものを買ってしまうとその分税金で効率を落としますし、キャピタルゲインを狙えないという部分でも効率を落としてしまいます。
資産拡大をしなきゃいけないときは、まず高配当を狙わずに成長性が高いETFや投資信託に投資することで効率を高めて、自分の老後資産が貯まってからこういうものに手をつけるのがいいです。
XYLDはメインでは投資できない対象です
今回のまとめをしていきます。
XLYDをコアにおけるETFなのかということを解説してきました。
結論としては、サテライト運用が妥当です。
XLYDはS&P500をコールオプションでのオプションプレミアムで運用している商品なので、キャピタルゲインは狙いにくいといってもいいでしょう。
なので、資産拡大局面では大きく効率を落としてしまうので、おすすめはできません。
サテライトとして運用するならまだいいとは思いますが、そのサテライトに回すお金があるならコアの商品にぶち込むことをおすすめします。
そうした方が効率が良くなるので、早く資産が目標に到達するので、できるだけコアに資金は集中させましょう。
そして、目標資産に到達したらXLYDなどの分配金効率を上げるものを投資していきましょう。