毎回FOMC後は、利上げペースやQTへの不安からボラティリティが高くなってきています。
実際に現在の米国は、インフレが高止まりしてしまっている状態です。
いつ景気後退をしてもおかしくないくらいに、インフレが高まってきています。
今回解説していくポイントは以下の通りです。
- 利上げペースは本当にFOMC毎に0.25%で収まるのか。
- QTとは何か。何で皆怖がっているのか。
- ボラティリティが高い状態で投資家はどう行動すれば良いのか。
米国は、今岐路に立たされています。
米国株投資をしている人は、今回の解説は1意見として参考になるので最後まで読んでいってください。
目次
利上げペースはFOMC毎に0.25%で落ち着くのか?
結論から先に言います。
FOMC毎に0.25%の利上げでは、米国のインフレ抑制は機能しないと考えます。
現在コアCPI(物価が上がりやすい物とエネルギーを除いたインフレ指数)の数値が、著しい上昇をしていて、7%を超えている状況です。
これをインフレ目標2%まで下げるには、利上げだけではどうしようもない状態になっています。
0.25%の利上げで済む可能性は限りなく低いです。利上げペースは、毎回、何%上がる可能性があるのでしょう。
筆者の予測では、0.5%毎に上げていくと考えています。
そのため、0.5%利上げを考えた投資シナリオで行動しています。
QTも開始も議論されている状況なので、相当に状況は良くないのでしょう。この後でQTの説明もしていきます。
QTとは何か?なぜ怖いのか?
QTは、国の財務諸表がバランスシートなのですが、項目の中のドルを段階的に縮小していきます。
量的緩和の反対で量的引き締めといいます。
QTがなぜ怖いのか。
ドルの段階的縮小をした場合、景気後退局面に突入するリスクが上がるからです。
過去米国は、インフレが高止まりして利上げやQTをした場合は2年以内に景気後退局面に入っています。
インフレは、ドルが多いために起こることです。そのため、ドルを引き締めれば収束していきます。
しかし、量的緩和をしてばら撒いたドルの量が過去1番高かったため、QTもコロナ前の水準に戻すためには大規模に行わなければなりません。
景気後退局面で米国は、この10年近くはふるわなくなってしまう可能性は高いです。
投資家としてどのような戦略を取っていくか
利上げは序章に過ぎません。本番は、QTに入ってからです。
いつ起こるかわかりませんが、大きな暴落がくる可能性が高いです。
戦略としては、QTが実施されてからしばらくは、下がるかレンジになることが予想されます。
長期投資家であれば、今までの戦略を変える必要はありません。黙々と同じ金額を投資していってください。
短期投資は、今はじっと堪えてキャッシュポジションを高めるようにしましょう。
暴落がひと段落した時に、拾っていくスタイルです。
暴落局面は怖いかもしれません。
しかし、終わらない下落局面はないので、まずはシナリオを持って投資していくことが必要です。