私がおススメしたいアメリカ個別株の紹介をしたいと思います。
ご案内の前提として、短期のスイングとしてのおススメではなく、あくまで数年~数十年の長期投資という意味合いの紹介になります。
アップルやフェイスブックと異なり、「マコーミック(MCK)」と聞いて、企業名称とわかる人は日本にはほとんどいないのではないでしょうか。
簡単にご紹介しますと、スパイス(調味料)を扱うメーカーです。
アメリカ各地はもとよりヨーロッパ、中南米、アフリカ、インド、中国、東南アジアなど世界各地に支社、工場を持ち、世界展開をしております。
ちなみに日本ではユウキ食品という会社が販売元になっています。
ではなぜ、マコーミックを長期投資の対象としてご紹介したいかの理由を抜粋します。
目次
欧州での高いシェア
画像元:マコーミック社
アメリカ国内では当然トップブランドですが、世界各国においてもスパイスのリーディングブランドとして活躍、特に北米とイギリス、フランスなどの欧州でもシェアは約3割~5割にまで達しています。
今後欧州は移民・難民の受け入れなどを行い、人口はまずます増加していきます。(そもそも世界人口は右肩上がりで増えていますが)
その中において食卓を彩るスパイスは根強く安定して消費がされていくでしょう。
景気に左右されにくい
コロナのパンデミックで痛いほど痛感したことは、景気の影響を直接的に受ける個別株(航空・運輸・半導体など)はリスクが高いということでしょう。
反面マコーミックは景気に左右されにくい株であるといえるでしょう。
むしろ調味料メーカーであれば、コロナにおいてはプラスになる可能性すらあります。
外出が制限され、自宅での生活を余儀なくされれば、当然食事も自宅となります。
その際にスパイスを使用するといったことは容易に想像出来ます。
連続34年の増配を続けていることも景気の影響を受けていないことの証拠と言えるのではないでしょうか?
テクニカル面での判断
コロナ発生以前がおよそ85ドルの水準でしたが、コロナで60ドルを割る水準まで急落。
その後すぐに持ち直しを見せ、2020年8月にはコロナ発生前の85ドルを超え100ドルを突破する場面もありましたが、現在は若干低迷し、80ドル水準をウロウロしています。
現状でのポイントは
(1)出来高が低水準で安定
(2)長期の移動平均線が下向きから横向きになり、全ての移動平均線が密集し、月足が移動平均線を超えようとしている。
この2点だと思います。
このようなケースではどちらかに大きく動きますが、移動平均線の動きや月足の動きから上に動く可能性が高いと判断します。
仮に下がったとしても、増配を続けている企業なので数年塩漬けにするという戦略も長期であれば取れます。あくまで長期の視野であれば今仕込んでおくことはアリだと思います。