米国を代表する株価指数「S&P500」は、多くの投資家が注目する指数です。
米国株式に投資をするなら、S&P500の動きをチェックすることはもちろんのこと、S&P500の中身や意味についても理解を深めておきたいですね。
ということで今回は、S&P500の構成要素と、主要銘柄であるGAFAMとの関係について開設していきます。
目次
S&P500指数とは?
S&P500指数とは、米国を代表する上位500銘柄の株価に連動するインデックスです。
米国株式市場の主要な値動きが確認できる指標であり、S&P500に連動するインデックスファンドに投資をすれば「米国優良銘柄をまとめ買いする」ということが可能になります。
S&P500は独自の委員会により、四半期ごとに銘柄入れ替えを検討しています。
公開されているS&P500への採用条件としては
・米国企業である
・時価総額が53億ドル以上
・四半期連続で黒字利益を維持している
・株に流動性があり、浮動株が発行済株式総数の50%以上ある
という4つがあります。
これらの条件に合うように、都度銘柄が組み替えられているので、米国の現況を踏まえた指数になっていることがわかります。
S&P500に占めるGAFAMの割合
S&P500は、500銘柄に均等分散されているというわけではありません。
わかりやすい例を挙げると、2021年7月時点では、
1位 AAPL アップル 5.9%
2位 MSFT マイクロソフト 5.6%
3位 AMZN アマゾン 4.0%
4位 FB フェイスブック 2.2%
5位 GOOGL アルファベットクラスA 2.1%
※FBフェイスブックは、2021年10月に社名を「Meta」に変更したため、ティッカーも「MVRS」に変更。
19.8%もの比率をGAFAMが占めていることになります。
GAFAMがおよそ2割を占めているので、GAFAMの成長に影響されるところが大きくなります。
ゆえに、S&P500=GAFAM+S&P495 という表現をされることがあるわけですね。
巨大企業の動きに影響されやすい理由
S&P500が、GAFAMのような巨大企業の動きに影響されやすい理由は、「時価総額加重型」を採用しているからです。
時価総額の大きな銘柄の動きに左右されやすいという特徴があるわけですね。
現時点では、GAFAMの時価総額はS&P500の構成銘柄の中で飛び抜けています。
今後の組入銘柄の動きに注目しよう!
これからもGAFAMが覇権を握るのかというと、もちろんそういうわけではありません。
時代と共に、その時々の米国株式市場を牽引する企業は変わりますし、市場が求める製品やサービスも変わります。
2021年現在では、IT製品やクラウドサービスなどを扱う企業が、市場を率いる形となっていますが、未来は必ず変わります。
そういう意味でも、S&P500の組入銘柄の動きにも注目しながら、米国株投資を進めていきたいところですね。