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GAFAMの決算から見た今後の見通し|この数年は利上げの影響を受ける

GAFAMは今まで米国経済を牽引している存在でしたが、2021年半ばから後半にかけて少しパフォーマンスが落ちてきている傾向があります。

なぜかというと新型コロナウイルスによる半導体などのサプライチェーンの混乱がGAFAMのパフォーマンスを下げている原因です。

今後どうなっていくのかというのは不透明なので分かりません。

なので、今回は今後の予測を第3四半期の決算を紐解いて解説していきます。

今回の解説していく内容は

  • GAFAMの今後の見通し
  • 決算から見た現在のGAFAM
  • 米国市場への投資は続けるべきか
  • GAFAMのパフォーマンス低下の原因

この4つのことについて説明していきます。

目次

GAFAMの今後の見通し|サプライチェーンの混乱、人材不足、利上げで短期間パフォーマンスを落とす

GAFAMというのはアルファベット、アマゾン、FACEBOOK、アップル、Microsoftの5社のことがこう呼ばれています。

今までの米国経済が一強でいられたのはこの5社のパフォーマンスが群を抜いて高かったからです。

そのGAFAMは最近パフォーマンスがあまり良くはありません。

なぜかというと人材不足とサプライチェーンの混乱により原材料や賃金の価格が高騰したためです。

予想を上回るインフレが足元で進行しているため、ハイテク企業の業績が下がっています。



特にAppleやAmazonが深刻なダメージを受けていて配送員がいない、半導体が確保できないといった状況で業績悪化している状態です。

今後には利上げも控えています。

今後数年間はGAFAMのパフォーマンスは低下するのではと予想しています。

GAFAMの第3四半期決算からみた現在の状態

今回の決算でGAFAMのうち3社が売上目標を達成できないという状態でした。

特に悪かったのは、AppleとAmazonでFACEBOOKはAppleの消費者データ制限の影響とコロナ禍の景気回復の遅さから予想売上高に達しなかった現状があります。

Appleは半導体不足から材料費が高騰しているため確保することができず、iPhone13の減産を発表したことが記憶に新しいです。

そのため、売上目標に達成する事はありませんでした。

Amazonも配送員不足で給与を増額したことにより人件費が膨れ上がったため、利益を圧迫してしまいました。


今回の決算が悪かったのはほぼほぼインフレが悪さをした結果でしたが、今後にもっと悪さをすることが利上げです

利上げはハイテク企業には影響が直撃します。

今後のGAFAMは注目して投資をする場合は、注意を払って行った方がいいでしょう。

GAFAM不良でも米国市場への投資はやめない方がいい?

GAFAMの見通しで述べた通り、足元のインフレが加速しているのに経済の回復が遅いスタグフレーションから業績が不良となった企業が3社ありました。

今後もサプライチェーンの混乱や人員不足が収束しない限りはGAFAMの成長は鈍化する一方でしょう。

じゃあ米国はもう投資対象としての魅力はないのか。

そうではありません。

なぜかというとGAFAM以外の企業が台頭してきているからです。

それがTESLAとNVIDIAです。


「両方とも半導体の影響をモロに受けるじゃん」と思いませんでしたか?

この2社大幅な黒字を出してきました。

現在米国の時価総額の5位と8位にまで成長しています。

中小型株でもこのコロナ禍で業績を伸ばしてきている企業もあるので、第2第3のTESLAやNVIDIAが現れるかもしれません。

米国はイノベーション国家ですので、あり得ない話ではありません。

それにパフォーマンスが低下している時期に投資しておくことで、将来のリターンを伸ばすことができるというのも大きな理由として米国への投資はやめない方がいいでしょう。

GAFAMが不良でも成長企業が米国をカバーするので投資は必須

今回のまとめをします。

GAFAMのパフォーマンスが最近悪くなってきていて、VTIやVOOに投資していても安定しないといった感じで米国株投資に弱気になっている人が多くなってきました。

実際最近始めた人の大部分は大きな含み損を抱えているはずです。

僕自身も14%利回りが乗ったインデックスファンドがオミクロン変異株が現れてから5%くらい吹っ飛んでいる状態なので弱気になる人の気持ちも分かります。

それに来年には利上げを控えているので、さらにパフォーマンスが落ちる事はほぼ分かっていることです。

じゃあ米国には投資をしない方がいいのか。

それは違います。

なぜ米国株に投資した方がいいのかというと

  • 米国はイノベーション国家だから。
  • 先進国で唯一少子高齢化が進んでいないから。
  • 人口増加国だから
  • パフォーマンスが低い時に投資しておくことで将来で大きなリターンを期待することができるから。

このことから絶対に米国株投資は外すことはできません

ETFでも投資信託でもGAFAMが不良でも他の成長企業がその穴を埋めてくれます。

安心して投資を続けましょう。

優希

投稿者の記事一覧

30代前半。資格は臨床工学技士を保有し、医療業界に勤務の後WEBライターとして活動。投資家としてのキャリアは2年あり、最初はFXトレードから始めて今は米国株、日本株、中国株の株式投資家なる。主にインデックスファンドへの投資ですが他にも個別株、ETFと一通り経験。

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