個別銘柄

5Gの加速に伴い需要が高まるサイバーセキュリティ市場

2000年以降、全世界でインターネットが普及し始めました。

当時はメールの送受信がメイン機能であったインターネット市場。

2021年現在は、データのクラウド管理・キャッシュレス・自動運転・遠隔医療など、様々な業種や現場で使用されるようになり、私たちの生活から切っても切れない存在になっています。

便利になる一方で、それを利用した犯罪が増加するのが市場の原理であり、それはインターネットでも同様です。

それゆえに、ネットセキュリティの重要性が増しています。

今回は、このネットセキュリティに対応する銘柄を複数紹介します。

目次

ゼロトラストとは?

セキュリティ業界には、ゼロトラストという言葉があります。

これは、「全く信用できない(Zero Trust)」ことを前提とした、セキュリティのアプローチ手段になります。

攻撃されることを前提に、いかに早く攻撃をされた事実を検知し、それに対して対応出来るかどうかが重要な課題になっています。

セキュリティ業界を支えるアメリカ企業4社

クラウドストライク・ホールディングス(CRWD)

導入が容易な軽量エージェントと、クラウド分析プラットフォームという2つの独自技術を基盤に、主にエンドポイント(ネットワークの末端・社内PCやスマートフォンなどのデータ受信機のこと)向けのセキュリティ製品を展開しています。

クラウドストライクが提供する「Falcon」は、拡張が可能なソリューションサービスになっているため、顧客からの追加機能の要望に簡単に応えることができるという特徴を有しています。

ゼットスケーラー(ZS)

「Zscaler Zero Trust Exchange」というクラウドプラットフォームを提供しており、インターネットやSaaSへの安全なアクセスを可能にする「ZIA(Zscaler Internet Access)」や、社内アプリケーションへの安全なアクセスを可能にする「ZPA(Zscaler Private Access)」が利用可能。テレワークの増加で、「ZPA」の契約が急増し、業績に貢献しました。

オクタ(OKTA)

オクタは、MFA(多要素認証)やSSO(シングルサインオン・一度のユーザー認証により、複数のシステムが利用可能になる仕組み)などのセキュリティを提供しているセキュリティ企業になります。

政府などの公共セクターでも導入実績があり、事業機会が拡大しています。

足元の株価は、Auth0の買収に伴う通期の利益見通しを下方修正したことで軟調ですが、セキュリティ業界の拡大とともに成長が期待できる企業の1つです。

パロアルトネットワークス(PANW)

次世代ファイアウォールやクラウドセキュリティ、エンドポイントセキュリティなど幅広いセキュリティ分野で活躍をする企業。

事業の買収を通じて、各部門の強化に乗り出しています。

セキュリティ業界は個別企業で攻めない方がいい?

セキュリティという業界全体は、5G・6Gの発展に伴い拡大する見通しです。

しかし、拡大期だからこそ、各企業は買収などを通じて事業の拡大・強化を行います。

買収を発表すると、それに伴う費用が発生するため、株価が急落するケースが目立ちます。

買収は、どのタイミングどの企業が行うか全くわかりません。

セキュリティのような拡大傾向がみられる業界を攻める際は、このようなデメリットがあるということ認識する必要があります。

それゆえに、単独の企業を攻めるというよりは、セキュリティという業界全てをカバーできる投資信託を購入することをオススメします。

そうすれば、個別企業のリスクを減らしながら、セキュリティという業界に投資を行うことができます。

例えば、「サイバーセキュリティ株式オープン」がその代表例として挙げられます。

成長する業界は判明している際は、個別ではなく全て持つというスタンスを持つ。

分散している分、一発大きく当てるということは難しくなりますが、しっかりとした運用が可能になるので、選択肢の一つとして有することを推奨します。

編集部

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