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原油価格の推移
現在WTI原油価格が7年ぶりの水準である80ドルに到達していますね。
これは、コロナの影響により人々が外出で車を使わなくなったこと、飛行機にのらなくなったこと、工場の稼働が少なくなったことにより原油の需要が少なくなくなったため、原油が余り、需給のバランスが崩れたためです。
これに加え、現在は脱炭素も世界のトピックとなっています。
また、2020年4月には、原油がマイナスになったということが起こりました。
それは、余った原油の貯蔵する場所が限られてきたためです。
その影響で、OPEC(石油輸出国機構)が2021年1月から減産を発表しました。
それにより、需給の観点から原油価格が上昇し続け、80ドルまで上がってきました。
ちなみに、OPECは、2022年末にコロナの影響がなくなると考え、現在は増産しないとの考えを示しました。
ここで、考えたいことは、インフレが起こったときの米国株価はどのような歴史があり、どのような投資戦略をとるべきか話したいと思います。
1973年10月に第一次石油危機、1979年2月に第二次石油危機、2000年過ぎたころから徐々に価格が上昇し、2008年のリーマンショック前には135.09ドル/バレルをつけているのです。
その後徐々に値を下げています。
原油価格は、コモディティの重要指標とされているので、コモディティの価格の代表として比較したいと思います。
ここで、約10年に区切ってみてみます。
1990年代は、原油価格はほぼ横ばい、米国株価は右肩上がり。
2000年代は、原油価格は急激に上昇しているが、米国株価はほぼ横ばい。
2010年代は、原油価格は下落、米国株価は右肩上がり。
ここで私が伝えたいことは、10年サイクルでコモディティと米国株価に投資対象が移動しているのではないかということです。
このサイクルをもとにすると、2020年代はコモディティ価格が米国株価の指標にアウトパフォームする可能性が大きいということです。
私の説明は、グラフでわかっていただけると思います。
2020年代、原油は現に、マイナスから80ドル水準まできています。
S&P500は、2300ポイント程度から、4700ポイントで推移し、過去最高を更新しています。2020年代の最低から2倍弱も上昇しています。
私は、2020年はコモディティ投資も行いつつ、月々S&P500にも投資すべきだと考えます。
おすすめ投資先
ここで、おすすめ投資先は、バンガード高配当ETFのVYMです。
なぜかというと、コモディティ価格上昇時のインフレに強いセクターが多く組み入れられているためです。
資本財15%、金融12.9%、石油、ガス12.4%、素材4.1%となりこれから2020年はこのETFに投資することで市場をアウトパフォームできるのではないかと考えています。