米国ペット製品協会によると、2019年時点で家庭の約67%がペットを飼っています。
ペット関連eコマースのチューイーによると、2020年同社のサイトに登録されたペットプロフィールは前年比35%増、新たに飼われたペット登録は前年比40%増になりました。
コロナ禍でペットと過ごす時間が増加し、ペットに対する愛着が今まで以上に増加したことで、ペット関連企業の成長が期待できます。
今回は、これらの背景から米国で人気が高まっているフレッシュペット(FRPT)について紹介します。
フレッシュペットとは?
フレッシュペットは、2006年に設立された企業で、自然食品を用いたペットフードを製造により犬や猫の生活を改善することを目指しています。
新鮮な牛肉・鶏肉・野菜を使用して、FDA(米食品医薬品局)・USDA(米農務省)の基準に沿って製造をしています。
2021年1−3月期の売上高は9,340万$で、前年同期比33%増。
利用する世帯数は400万世帯を超えました。2025年には1,100万世帯の利用を計画するなど、伸び代が非常に大きい企業になります。
ペットを大切にするミレニアム世代・ジェネレーションZが、今後新たなファンになり、需要が拡大する可能性があると言えます。
人気の秘密は?
ホームページに記載されている購入者のレビューを見ると、同社ペットフードを食べたペットは、健康面に変化が見られ元気になったという記載がみられます。
フレッシュペットによると、同社製品の再購入率は約70%。購入者の約96%は高い満足を示しています。
ウォルマートなどの小売店には、Freshpet Fridgesという名前がついた専用の冷蔵庫を設置。
これにより同社の商品管理やブランド力を強化しています。
この冷蔵庫は2021年1−3月期で22,890店舗に導入。2021年度末には前期比約1,000店舗増やす見通しです。
新規設置分により、売上高の成長が期待できます。
今後の政策は?
CEO(最高経営責任者)の話によると、需要に対して供給が追いついていないと述べています。
この強い需要に対応するため、2022年に新工場が稼働する予定です。
過去に稼働した工場よりも進化した製造技術が用いられ、高品質な製品をより効率的に製造できるようになるということ。
水やエネルギーの使用を減らし、工場内でクリーンな水やエネルギーを生み出すことができるような施設を導入するということで、ESGに配慮した設計になっています。
ペット関連eコマースのチューイーとの提携を発表するなど、販売販路の拡大にも注力しています。2021年の売上高予想は4.3億$です。
フレッシュペットは、2025年度の売上目標を12.5億$に設定しており、これが実現するのであれば株価のさらなる上昇が期待できそうです。(執筆:se131258)