SPYDといえば人気となっている米国高配当株のETFです。
SPYDはS&P500高配当指数に連動しています。
その内容は、S&P500の銘柄の中で高配当な順位80位までを均等に投資しているというものです。
このETFは不人気銘柄の詰め合わせパックと言い換えることができます。
そんなSPYDですが、2021年12月の分配金は79%の減配ということで1年通算の結果は減配になりました。
SPYDは投資妙味はあるのか。
それを今回は解説していきます。
目次
【結論】分配金が安定しないのでコアでの投資はやめておいた方がいい
SPYDは今までは配当金が一番高いということで人気になっていました。
高配当株投資をしている人にとっては必ず投資しておくべきものとなっていた過去があります。
今回の減配によってとうとう高配当かも怪しいくらいの分配金となってしまいました。
SPYDの魅力はその他のETFを圧倒する利回りということです。
なので、その魅力を失った今投資妙味はないといえます。
でも分配金利回りが戻ってくるかもしれないと考える人もいると思いますが、その考えは間違えです。
そもそもが不人気銘柄の詰め合わせなので増配傾向はあっても連続増配が少ない安定のしないETFとなっています。
高配当株投資は連続増配を狙っていくことで利益を伸ばすことができるので、増配される銘柄に投資をしたいところというのが皆さんの本音でしょう。
連続増配はされない安定しないSPYDはもう投資をしたい銘柄ではなくなってしまいました。
高配当株投資のコアにするETFを紹介
SPYDをコアにはできないという話はしてきました。
ではどの高配当株ETFなら投資のコアにできるのかそれを紹介していきます。
現在の利回りは低いですが、連続増配している銘柄です。
参考にしてみてください。
VYM
VYMは人気となっている高配当株ETFです。
今年も連続増配記録を更新しました。
直近の分配金利回りは3.35%です。
去年の今頃の利回りは2%代だったので、今年で大きく増配したことになります。
このETFはインカムもキャピタルも狙えるETFなので是非とも投資しておきたい銘柄です。
VIG
VIGは高配当ETFではないのですが、毎年増配しているということで未来で高配当銘柄になることを見据えて紹介しておきます。
このETFは10年以上連続増配している銘柄を組み入れている連続増配株の詰め合わせパックです。
毎年増配しているので、高配当ETFになることが見込めます。
コロナショックの時でさえ増配をしている暴落に強いことでも高配当株投資では魅力となる銘柄です。
VIGはこの10年で1回しか減配はしていません。
平均増配率も2020年までの結果ですが8.35%と非常に優秀な結果を残しています。
VYMが直近10年で減配がなく、増配率の平均が10.45%なので負けてしまっていますが、VIGの方がキャピタルゲインはいいので、トータルリターンはVIGの方がいいです。
SPYDに投資するならVYMやVIGに投資した方がいい
今回のまとめを行っていきます。
SPYDはS&P500の中で高配当な順位80銘柄を選んで均等に投資をしているETFです。
SPYDがなんで高配当なのかというと不人気銘柄を選んで投資しているからなので、増配率は当然のことながら安定はしません。
今年の通算では12月の79%の大減配によって減配となりました。
SPYDはコアで投資できるETFかというと今はそうとはいえません。
昔はコアとして高配当なので投資するというのがメジャーでありましたが、現在は高配当かも怪しいくらいまで利回りが下がっています。
ここまで安定しないETFならコアとしての投資は危険です。
SPYDに代わるETFはVYMとVIGです。
この2つは安定して増配していて直近10年でもほとんど減配がありません。
VIGが2013年に減配されて以来増配が続いています。
高配当株投資は今の分配金利回りよりも増配の傾向で見ていった方がいいです。
なのでこの2つのETFが投資妙味があるといえます。