いざ投資をしようとした時に、どの米国ETFに投資すればよいか分かりませんよね。
今回は人気上位を占める米国ETFであるVTI,VOO,QQQの3種類に関して詳しく解説します。
3種類のETFそれぞれの特徴を知ったうえで自分の投資方針に合うETFを選択しましょう。
目次
VTIはどのようなETF?
VTIの正式名称は、バンガード・トータル・ストック・マーケットETFになります。
VTIは、S&P500を含む米国企業3600社に分散して投資できるETFです。
経費率は0.03%で長期間投資に向いています。
過去のトータルのリターンは10年間で+16.3%となっています。
米国全体に投資したい人向けのETFです。
米国の大企業だけではなく、中規模の企業や小規模の企業の成長まで満遍なく米国全体に投資したい人に向いています。
VTIの上位構成銘柄は、1位がiPhoneなどで有名なApple(5%)、2位がMicrosoft(5%)、3位がAmazon(3%)となっています。(2021年10月現在)
VOOはどういったETF?
VOOは、米国の大企業500社に分散して投資できるETFです。
正式名称はバンガードS&P500ETFです。
時価総額の80%を占める大型株に投資することが出来ます。
経費率はVTIと同じく0.03%です。
VOOの構成銘柄は、1位がVTIと同じくApple(6%)、2位がMicrosoft(6%)、3位がAmazon(4%)となっています。(2021年10月現在)VTIと上位銘柄は変わりませんが、わずかに構成比率が高くなっています。
QQQはどういったETF?
QQQはナスダック100連動の株式ETFです。
正式名称は、インベスコQQQ信託シリーズです。
時価総額が上位100社の企業で構成されています。
経費率は0.2%です。
QQQの上位構成銘柄は、1位がApple(11%)、2位がMicrosoft(10.5%)、3位がAmazon(8%)となっています。
IT業界の大企業が多くの構成比率を占めています。
さらにGoogleとFacebookを合わせた構成比率は全体の46%を占めています。
ポイントはどの分野の成長を期待するか
3種類のETFを比較したあとに、投資家の考え、好みによって投資先を決めるのが良いでしょう。
今後もITに関する企業が成長していくと考えるのならばQQQを選択。
しかし、分散投資という面ではVTI>VOO>QQQという順番になるので、QQQを選択した場合は、値動きが大きくなる可能性があります。
直近10年を比較すると最もリターンが大きくなったのはQQQです。
ネットの普及によりITに関する企業の伸びが今後も期待できるかどうかを判断基準としましょう。
VTIとVOOは、パフォーマンスや構成銘柄、手数料に大きな差があるわけではないのでIT銘柄の成長を期待し、QQQよりも分散して投資したい場合はVOOを選択、さらに分散して米国全体に投資したい場合はVTIを選択しましょう。