株式投資で長期的に資産を増やしていきたいのであれば、「指数」を理解しておく必要があります。
基礎知識でありながら、投資家の誰もが活用する重要な指標でもあるのです。
特に「S&P500指数」は、株式市場を牽引する米国の最重要指数なので、初心者であっても必ず知っておきたいところです。
目次
1. 株式投資の「指数」とは?
株式投資の「指数」というのは、取引所全体の特定の銘柄群がどんな株価の値動きをしているのかを示したものです。
日経平均株価やTOPIXと呼ばれるものが、まさに日本の株式指数ということになります。
主要企業を集めた指数、高い配当金を出す企業を集めた指数など、様々な指数が存在しています。
とあるジャンルでまとめられた、株式の詰め合わせパックのようなイメージを持っていただくと良いでしょう。
2. 米国主要500銘柄に連動する指数
この株式指数の中でも、米国の主要企業500社の銘柄を集めた指数が「S&P500指数」と呼ばれるものです。
つまりS&P500指数は、米国の経済状況をそのまま数値で表したものというイメージになりますね。
このS&P500指数に連動する運用成績を目指した「投資信託やインデックスファンド」に投資をすれば、アメリカの株式市場を丸ごと購入して運用できるようなものになります。
まさしく、米国企業の詰め合わせパックですね。
3. S&P500指数の成長率
S&P500指数の年間の成長率は、過去30年を振り返ってみると「約9%」の成長を見せ続けています。
100万円をS&P500指数に連動する投資信託などへ投資すれば、1年後に109万円になる成長率です。
もちろん株式なので、株価の上昇や下落を繰り返しながら、長期で見れば「年率9%の右肩上がり」という見方ですね。
この成長が30年続いているので、1991年に投資をしてそのまま運用を続けていれば、現在は「約12.4倍」にまで成長したと言えるのです。
4. 初心者向けの王道の投資先
このように、長期で見て成長を続けていますし、500社もの銘柄に分散投資が可能なので、初心者向けの「王道の投資先」と言えます。
分散が効いていれば、構成銘柄の1社が倒産したとしても、その影響を限りなく少なくすることができます。
また、S&P500指数に連動する「投資信託」であれば、少額から投資ができるので、初心者でも無理なく始めることができます。
指数から見ていこう
今回は米国の主要指数である「S&P500指数」について解説しました。
これをきっかけに、各国の様々な「指数」を見ていただくと、経済状況の確認やあなたに合った投資先を見つける判断材料になります。
まずは、日本と米国の様々な指数を見ていくところから始めてみてください。(執筆:てかてん)