インデックスファンドを選ぶ際に1番困ることは、どのファンドがいいのか分からないということです。
主に選ぶのは全世界株式か米国株式かになりますが、この両者はネットでの情報でも沢山の記事がヒットするため本当に迷ってしまいます。
結論から先にいいますが、米国株式を購入することがいいと考えます。
全世界株式を買っても58%は米国株式だからです。
両者の違いは分散範囲ですが明確には分散は効いておらず米国と一緒にほぼ動いています。
その事から僕は米国株式派です。
今回は米国株式と全世界株式でどっちがいいのかやS&P500と全米株式でどっちがいいのか問題について解説していきます。
目次
【結論】迷っているなら米国株式を選択する方がいい
よく迷っているなら全世界株式を選んだ方がいいと言っている人が多いのですが、僕は逆で米国株式にしておいた方がいいと考えています。
全世界株式は時価総額加重平均で銘柄が選定されているためほとんどの投資対象が米国になってしまっているので、分散が効いているようでほとんど効いていないからです。
全世界株式にしたいなら自分で先進国と新興国をブレンドしてポートフォリオを作成した方がよっぽど分散が効くので全世界株式に投資するのはあまりいいこととはいえません。
しかし米国一強の時代がこれからも続くとは限らないじゃないかという声はあるかもしれませんが、少し弱体化したところで比率を大きく逆転することは考えられません。
なので全世界株式を購入してもパフォーマンスは米国に敵いません。
それは米国が好調な時はほとんどの場合で新興国が不調になってしまうため、パフォーマンスを悪くしてしまうからです。
全世界株式で投資するのでなく新興国は別で投資をしておいた方がいいでしょう。
米国は過去何回も景気後退していますが、解消した時は常に右肩上がりで成長してきました。
それに米国は他国籍企業も多いため成長を取りこぼしたりもしません。
今の段階では米国株式に投資しておく方がいいといえるでしょう。
米国株式でもS&P500と全米株式ではどっちがいい?
米国株式を説明する上で重要になってくるのはS&P500にするか全米株式にするかです。
これは全世界株式にするか米国株式にするかと同じくらい難解で、考え方としかいいようがありません。
「第2のGAFAMが現れるかもしれない」や「分散を多く効かせたい」と考えるなら全米株式になるし、「皆と同じ方法を取りたい」や「ハイテク株のパフォーマンスにかける」ならS&P500です。
このように考え方によって変わってきてしまうので米国株でどっちを選ぶかに最適解はありません。
ただ言えることは全米株式なら上場株式の98%をカバーしていますがS&P500なら好調の大型株しかカバーされていません。
何がいいたいかというと成長段階の企業の恩恵は受けられないのがS&P500だということです。
最近組み入れられたTESLAやNVIDIAは成長段階では組み入れられていませんでした。
なのでS&P500に投資をしていた人はこの恩恵を受けられなかったことになります。
そういったことも考慮に入れてファンドの選定をしてみてください。
米国株式と全米株式のインデックスファンドを紹介
S&P500と全米株式のファンドを4つ紹介していきます。
表で基本情報をまとめているので参考にして選んでみてください。
※取扱会社は大手3社で掲載しています。
ほとんど4つともに違いはありませんが楽天全米株式は信託報酬が高い印象です。
しかし、全米株式に投資をしたい場合SBI証券の口座を持っていない限りは楽天全米株式を買うことになります。
証券会社によって変えるファンドが変わってくるのでそこも考慮に入れて証券会社を選ぶのもいいかもしれません。
全世界株式と米国株式の選択は自分の考え方次第
全世界株式より米国株式の方がいいということを説明してきましたが、結論として締めさせてもらうとその人それぞれの考えによる所だと考えます。
新興国が力をつけて米国の比重を狭めてリターンを叩き出すと考えるのであれば全世界株式は最良の一手です。
もしそれは無理なんじゃないかと考えるのであれば全世界株式は米国と一緒に動いているので米国株式を買うという選択を取るのがいいのではないかと考えます。
全世界のほとんどの時価総額は米国が締めているのでどっちに投資しても成長の恩恵は受けることはできるのですが、より恩恵を受けたいなら米国株式がいいでしょう。
投資には最適解というものはありません。
人の考えによって最適解が変わってきてしまうからです。
まずはどっちにするか考える上でもニュースなどから経済情報を得るようにしましょう。
そうすることで自分で最適解だと思う投資先が見つかるかもしれません。