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米国の高配当ETFならVYM一本でいいと言える理由

米国の上場投資信託であるETFは比較的、配当利回りが低いのが特徴的です。

ただ、ETFの中でも高配当利回りをうたうETFが存在します。

今回ご紹介させていただくVYMもその一つです。

目次

上場投資信託(ETF):VYM(バンガード・米国高配当株式)とは?

VYM(バンガード・米国高配当株式)とは、米国市場に上場している平均以上の配当を出す普通株で構成されるFTSEハイデ ィビデンド・イールド指数に連動する上場投資信託(ETF)です。

記事で詳細にみていきますが、VYMの特徴をまとめると、

  • 設定来で年率平均12%の高いパフォーマンス
  • 過去5年間の配当金利回りが3.09%と高い
  • 投資対象が約400銘柄と、広く分散されていて安定している

ということですね。

基本データ(2021年10月8日現在)

直近1年の分配金利回りは2.82%あり、高配当ETFとして魅力的です。

VYMの組入上位銘柄について

ではVYMの組入上位銘柄を見ていきましょう。

組み入れ上位にはアメリカの金融会社であるJP&モルガン、製薬大手のJ&J、生活必需品のP&Gなど、アメリカを代表する高配当銘柄が入っています。

高配当銘柄と言ってもSPYDのように不動産セクターが含まれていないのがVYMの特徴ですね。

VYMのリターンとパフォーマンスは?

以下は2006年の設定来のVYMのチャートです。

2006年の設定来で2008年のリーマンショック、2020年のコロナショックを除けば、きれいに右肩上がりに株価が上がっています。

配当のインカムゲインと値上がり益のキャピタルゲイン両方を理想的に狙えるETFとなっています。(画像はSeeking alphaより)

VYMは買いか? 投資するメリット・デメリット

VYMの基本データや過去のパフォーマンスを見てきましたが、これらを踏まえてVYMに投資する際についてまとめていきましょう。

VYMに投資するメリット

まず挙げられるメリットは、人気のある他社の高配当ETFと比べ、トータルリターンに優れている点です。

個人的には高配当ETFはこのVYM一本でいいと思いますので、初心者の方で銘柄に迷うようであれば、VYMを選択しておけば間違いないでしょう。

VYMに投資するデメリット

これといったデメリットが思いつきませんが、あえて言うならば、配当利回りが他社のSPYDやHDVと比べると低いことです。

ただ、過去のパフォーマンスから、VYMの方がリターンに優れていることから、長期保有であればVYMの保有をお勧めします。

参考までにState Street社の高配当ETFのSPYD(青線)とバンガード社の高配当ETFであるVYM(オレンジ線)と比較したチャートを載せておきます。

トータルリターンはVYMの方が高いですね。

まとめ:VYMは買うべきか否か?

個人的にはトータルパフォーマンスに優れるVYMの方が好きなので、高配当ETFはVYM一本買っておけば間違いないと思っています。

分配金狙いであれば、HDVやSPYDも悪くない選択ですね。

(moonkichi)

moonkichi

投稿者の記事一覧

40代前半の年子姉妹子持ちパパで本業はデスクワーク中心の会社員です。米国株投資は2017年からはじめ、PFの9割は米国株関連。主に高配当株の代表格であるPMやMOをはじめ、NISA枠でVOOやVYMなどの米国ETFをそれぞれ保有し、米国株による年間配当金は30万円(税込み)を突破。このサイトでは主に自身の経験に基づいた米国個別株やおすすめETFの記事を執筆していく予定です。

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