米国ETFはかなり広い範囲で投資ができるのでこんなことを考える人もいるかもしれません。
米国ETFで全世界ポートフォリオを組むことはできるのかということです。
結論としてはできます。
目次
VTでの投資は間違い
しかし、間違ったやり方で投資すると分散しているようでできていないポートフォリオになってしまいます。
それはVTへの投資です。
VTは全世界の先進国と新興国にまとめて分散投資ができます。
資金が少ないならこれでもいいですが、できるだけ自分で先進国株式や新興国株株式のETFを用いて組んでいった方がいいです。
VTで投資しない方がいい理由を後で詳しく説明します。
今回は全世界ポートフォリオの作り方とVTにはなぜ投資しない方がいいかを解説していきます。
【結論】先進国株と新興国株と米国株に分けて分散投資する
全世界ポートフォリオを作ることは分散投資の意味では必須です。
簡単にVTで済ませてしまおうと考えるかもしれません。
ちょっと待ってください。
VTは米国株式とほとんど連動して動いているので分散が出来ていないということをほとんどの人は知りません。
そのため、先進国と米国株と新興国株に分けて投資をすることをおすすめします。
できるなら1国ずつでもETFで投資をしてみてください。
そうすることでさらに分散を効かせることが可能です。
チャート分析ツールを利用してドルと相関している国と逆相関している国で分けることでリスク軽減や分散の力を強くすることができます。
資産分散も意識してポートフォリオを設計する
できれば資産も分散することをおすすめします。
そうすることでさらにリスクを分散することができるという面で可能であればやっておいた方がいいです。
ここでも株と債権では逆相関になるのでリスクを下げる目的ではある程度は入れておいた方がいいでしょう。
他にも有事の時に上がる金などの貴金属やビットコインなどのコモディティに投資をしておくのも多様性を持たせるためにはいいかもしれません。
このような対象資産のETFはほとんどのものは用意されています。
ただビットコインなどの仮想通貨のETFはまだ承認されていないので取引所の口座を開設して購入しまければなりません。
米国ETFを使った全世界分散ポートフォリオを紹介
米国ETFを利用すると色々な組み合わせの投資対象を混ぜることができます。
まずは株式のみに投資する全世界ポートフォリオを紹介していきます。
米国株(VTI)に5割
先進国株式(VEA)に3割
新興国株式(VWO)に2割
のポートフォリオです。
この組み合わせは各株式の配分を変えることで自分が好きな比率に変更することが可能になります。
できれば1カ国ずつでも投資しておいてください。
ここに債権をいれた
米国株式(VTI)4割
米国債権(TLT、BND、AGGなど)2.5割
先進国株式2割
日本国債0.5割(日本円で日本市場で投資)
新興国株式(1割)
もいいです。
日本債権と米国債権を入れるだけでも暴落耐性がそこそこ良くなります。
株式と債権は逆相関の関係にあるので株式が下がると債権は上がるためリスクの軽減になるのも組み入れをおすすめしている理由です。
ここにコモディティを入れるとインフレ対策になるので資産の5%くらいで組み入れるのもいいでしょう。
その際は株式と債権を自分の思った通りにアレンジしたポートフォリオを作ってみてください。
資産に多様性を持たせることが大切
全世界に投資するポートフォリオについて説明をしてきました。
今回説明した方法では少し投資の知識が必要になります。
それは自分で全世界ポートフォリオの比率をいじるからです。
僕自身もVTには投資をせずに自分で比率をいじったポートフォリオを組んでいます。
組み入れ比率は株式9割コモディティ1割です。
投資対象はVTIとVEAとVWOの他にもベトナム、南アフリカ、中国(香港)に投資してコモディティは仮想通貨と金とプラチナに投資しています。
利上げで債権は下落するのでひと段落したら債権も組み入れていくことを考えています。
このように資産に投資する際は多様性を持たせることが大事です。
自分でオリジナルのポートフォリオを資金の範囲内で作成してみてください。