米国株や米国ETFは買った経験がないし、「なんだか難しそうで少しハードルが高い」と感じている方にオススメなのが、つみたてNISAでS&P500に投資する方法です。
目次
つみたてNISAとは
つみたてNISAは2018年から始まった長期投資を対象とした非課税制度のことで、
この制度を使えば投資信託やETFを毎年40万円、最長20年間まで投資することが出来ます。
更にこの投資で得た分配金や値上がり後に売却した利益が非課税になります。
普通に投資信託を買っていて分配金が払われても、受け取る際には税金がかかるので、
長期投資の期間が長くなればなるほどつみたてNISAを使わない人は損をしていることになります。
S&P500とは
アメリカの株式市場に上場している企業の中から、主要500社の株価を元に算出された株価指数です。
S&P500は世界最強の株価指数と呼ばれることもあるほど、株価指数が上がり続けています。
例えば日本の東京証券取引所、第一部に上場している企業の株価指数であるTOPIXと比べてみます。
TOPIXは1991年10月から2021年10月までの30年間で約7%しか上がっていません。
それに対してS&P500指数は30年間で約1,400%、14倍にも上がっています。
こういった歴史的経緯から長期投資をするなら米国株、更に米国株の中でも優良企業を集めたS&P500に投資するべきだと考えられています。
なぜつみたてNISAでS&P500に投資することがオススメなのか
つみたてNISAの一番のメリットは税金の優遇措置を受けられることです。
しかし、デメリットとして考えられるのが投資したETF、投資信託が値下がり、つまり買ったときよりも損をしてしまうということです。
このデメリットを回避するためには、長期間に渡って上がり続けるものに投資をすることが必須です。
S&P500はこれまで上がり続けてきた世界中の投資家から信頼されている指数なので、S&P500に連動している投資信託やETFをつみたてNISAで投資することによって利益をしっかりと確保しつつ、売却時の税金でも有利になれるのです。
つみたてNISAで投資する方法
つみたてNISAは日本の証券会社の口座を持っていれば、そこから申し込むことが出来る場合も多いので、初心者の方でも簡単に投資ができます。
米国株を買う時に比べて、日本語で申し込みが完結することなどがメリットと言えます。
S&P500に連動する投資信託は各証券会社によって異なります。
ETFと比べた際のメリット、デメリット
上場投資信託、ETFという金融商品があります。
ETFは株価指数と同じように色々な会社や業種ごとなど、色々な指数に連動している商品です。
米国株に投資するならS&P500に連動している米国のETFを買うことを勧めている人も多いです。
同じS&P500という指数に投資するとしても、米国ETFとつみたてNISAでは異なるメリット、デメリットがあります。
つみたてNISAにとって一番大きなメリットとなるのは、やはり税金が非課税ということです。
売却時には約20%の税金がかかるので、20年間投資をして100万円の利益が合った場合、つみたてNISAなら100万円をそのまま受け取れます。
しかし、ETFで買っていた場合は利益は80万円に減ってしまいます。
そして20年間の間に支払われた分配金にも約20%の税金がかかっているので、トータルでは大きな違いになります。
(執筆:しゅん)