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楽天レバナスのデメリット 上がったり下がったりする相場に注意

目次

楽天証券にもレバナスが登場

2021年11月17日に、楽天レバレッジNASDAQ-100というものが登場しました。

いわゆるレバナスですが、NASDAQ-100指数に対して概ね2倍程度の動きを目指す運用となります。

長期的に見てナスダックは上昇傾向なので、レバナスを運用するメリットがあるように思えますが、デメリットもあるのがレバナスの特徴です。

楽天レバナスのデメリットは?

レバナスは毎日の値動きに対して2倍の動きになる投資商品です。

長期のナスダックの動きを見ると右肩上がりになっているので、「レバナスに積み立てればいいじゃん!」と思うかもしれませんが、実際はそう単純ではありません。

レバナスのパフォーマンスが悪い例もあるんです。

最初の投資を100とした場合の日々の推移の例をまとめました。

  1. 10%上昇:通常110、レバナス120
  2. 10%下落:通常99、レバナス96
  3. 5%下落:通常94、レバナス87
  4. 5%上昇:通常98.7、レバナス95.7
  5. 2%下落:通常96.7、レバナス91.9
  6. 3%上昇:通常99.6、レバナス97.4
  7. 2%上昇:通常101.6、レバナス101.3

※小数第2位切り捨て

実際にここまで激しい値動きになることはほぼありませんが、例としてわかりやすくするためにこの数字にしました。

上記の数字を見ると、ナスダックに投資するより、レバナスの方が運用益が少なくなっています。

上がったり下がったりするような状況ではいいパフォーマンスが出せません。

さらに、徐々に下げるような状況ではレバナスのパフォーマンスはかなり悪化します。

通常なら微損で済むはずが大損してしまうケースもあるんです。

2020年~2021年のような相場だと効果大

2020年4月以降はかなり急激に株式市場が上がってきました。

レバナスに投資する妙味があり、保有していた人はかなりの運用益を得ていたことでしょう。

ただ、2021年後半はテーパリングが始まり、2022年は利上げが行われる年です。

NASDAQの動きは過去2年ほど右肩上がりではないかもしれません。

「長期保有すれば」という前提は意外と難しいと分かった上で投資する必要あり

長期保有すれば、大きな運用益になっていたというのはその通りかもしれません。

ただ、その前提は実際に運用してみるとかなり難しいことがわかります。

日々の値動きに一喜一憂してしまい、マイナスになった時にそのまま耐えられるかは疑問です。

手放してしまう人や投資が嫌になってしまう人もいるでしょう。

おそらくレバナスに投資しようと思っている人はより短期で資産を増やしたいと思っている人が大半かと思います。

ですが、資産を減らしてしまう怖さもあるんです。

レバナスの特徴を知って、商品の内容に納得してから投資するようにしてください。

相場の状況によっては思わぬ大損をしてしまうことになります。

交付目論見書にもこのような記載があるので、しっかり読んで投資するようにしてくださいね!

たけ

投稿者の記事一覧

1989年生まれ。20代後半に米国株投資を始め、コロナショックなどを経験。VTIを中心にしつつも、個別株を中長期で保有。短期トレードはしない。現在個人事業主として活動中。

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