レバレッジ商品は近年注目を集めています。
特にiFreeレバレッジNASDAQ100、別名レバナスがYoutubeやブログなどで取り上げられることも多くなってきました。
ですが、おすすめはしません。
それは1日の指数の倍数分しか連動しないということと逓減リスクでレンジ相場に弱いからです。
レバレッジやインバース商品はできる限り使わないことをおすすめします。
今後の解説を読んで投資判断に結びつけてみてください。
目次
【結論】レバレッジやインバースはレンジ相場に弱いのでおすすめしない
レバレッジやインバースと呼ばれる商品はレンジ相場に弱いです。
右肩上がりの今の状況だから、レバレッジ商品がもてはやされているだけでこれが続くとは限りません。
今後10年の予想は、アナリストであろうと予想することは困難です。
右肩上がりで成長し続けることはまずありません。
上がったら下がるものです。
その下げ幅もジェットコースターのように下がります。
その下げに耐えることはできますか?
ほとんどの人は音を上げて狼狽売りするでしょう。
そのくらいの値幅です。
インバースでも同じことで、大きく値を上げるだけその倍数分価値が下がります。
勘違いが多いのですが、1日の指数の倍数に連動するので長期的に運用すると成績にズレが生じます。
長期的にみて2倍3倍になっているとは限りません。
逓減リスクで思ったよりも増えていなかったなんてこともあるかもしれないので、短期で稼ごうという強欲は起こさないようにしてください。
レバレッジとは?
レバレッジとはてこの原理のことで指数の2倍3倍に連動して動くものが多いです。
牛が角を振り上げるような値動きに見えることからブル型と呼ばれています。
レバレッジETFや投資信託で勘違いされやすいことは、投資成績が2倍3倍になると思っていることです。
これは間違いで逓減リスクと日々の値動きによる連動なのでズレが生じます。
ほぼ確実に2倍3倍にはなっていません。
レバレッジ商品には、iFree レバレッジNASDAQ100とTQQQというNASDAQの動きに連動するものが人気になっています。
レバナスの方が2倍でTQQQが3倍です。
長期投資で買おうとしている人は、今後の逓減リスクの説明や値動きについてを見てから判断してみてください。
インバースとは?
インバースとは指数の倍数分下に動く時に価値を上げる商品です。
クマが爪を下ろす動作に値動きが似ているためベア型と呼ばれています。
インバースも日々の値動きに連動していて倍数も2倍3倍が多いです。
使用用途は、ショックが起きた時にデイトレードでETFを買う程度しかありません。
基本的には米国市場は右肩に上がっているので出番はほぼないといっていいでしょう。
インバース商品例 SPXS
これはS&P500の日々の動きに3倍で連動して下落時に利益を出すETFです。
インバースも逓減リスクと値動きに耐えられないリスクを抱えているので、危険な商品であることは念頭に入れておきましょう。
米国株にレバレッジやインバースをかけるなら逓減リスクを理解しよう
さっきから逓減リスクのことを出していましたがここで説明をしていきます。
逓減リスクというのは、レンジ相場の上げ下げ時に価値を下げてしまうというものです。
レバレッジやインバースをかけていると、下落して同じだけ戻しても同じ価値にはならずに下がってしまいます。
米国は今右肩上がりだからレバレッジをかければ儲かるという安易な考えは持っていませんか?
それ自体が間違えで過去に米国もレンジ相場が長かった時期はあります。
それがドットコムバブル崩壊後です。
この時レンジ相場は、10年近く続いてパフォーマンスは新興国に負けているどころか、債権にも負けていた暗黒の時代も経験しています。
この事を鑑みてもレバレッジやインバースは長期投資には向きません。
米国株のレバレッジやインバースはデイトレーダー向き商品
レバレッジETFや投資信託は、日々の値動きに連動して動くので向いているのはデイトレードです。
長期運用するにはかなりリスクは高いということを理解してください。
デイトレードであればその日1日に集中できますが、長期運用となるとショックも数回経験することになります。
その値動きが2倍3倍になると考えたら青ざめませんか?
僕なら絶対に狼狽売りに走ります。
それくらいのリスクです。
信用取引やCFDと違って追証はありませんが、それでも危険であることには変わりありません。
その値幅に耐えられないと考える人は投資しないことをおすすめします。
レバレッジとインバース商品は1日しか連動しないのでおすすめはしない
この記事のまとめとして結論を述べます。
レバレッジとインバースはこのような理由からおすすめはしません
(1) リスクが高すぎるから
(2) 逓減リスクを抱えてしまうから
(3) 1日の動きにしか連動しないから
この3つがレバレッジやインバースを投資する上で理解と受け入れが必要になるためおすすめはできません。
2倍3倍でレバレッジやインバースをかけるということは、それだけの値動きに耐えることが要求されてしまいます。
逓減リスクは回避することはできない絶対に負うことになってしまうものです。
レンジ相場になればどんどんと資産が削られていきます。
その様子を涼しい顔で見ていられますか?
普通の人間なら無理でしょう。
長ければ長いほど削られていきます。
今の日本のような相場環境にならないともいい切れません。
30年のレンジ相場に耐えることはできますか?
それだけ頑張っても1日の相場の動きにしか連動していないため、投資成績はかけた金額が2倍3倍になることはありません。
レバレッジやインバース商品は、負っているリスクとリターンを天秤にかけても割りに合いません。
なのでデイトレードを行っている人にしかおすすめすることはできません。