投資の事を勉強し始めたら短期よりも長期投資を勧める人が圧倒的に多いと思ったことはありませんか?
今回は長期投資が有利である根拠の一つ、複利効果について解説します。
目次
複利とはなにか
複利とは投資をして得た利益を更に投資して元本を増やしていくことです。
米国株であれば、受け取った配当金を使って新たに株やETFを買うことで複利効果を得られます。
元本の金額が大きくなっていくほど利益も増えていくので、長期的な資産形成を考える際には必須の知識です。
複利効果の凄さをお伝えするために、簡単な例をあげると
元本100万円、投資期間は20年だとします。
年利5%で投資を続けると、利益はプラス165万円になります。
これが配当金再投資をしなかった場合、利益はプラス100万円になり、差額は65万円になります。
元本や配当金の割合が高い場合は更に利益が大きく異なります。
手数料にも注意
1%の違いでも、長期間であれば大きな違いになることが分かっていただけたかと思います。
ETFを保有する場合には運用している会社の経費などの手数料を気にしないと、数十年後に大きな損をしているかもしれません。
複利で億万長者になったバフェット
世界一の投資家とも呼ばれるバフェットも短期的に莫大な財産を築いたわけではありません。
彼の資産の多くは投資を始めてから数十年後に飛躍的に増え始めました。
複利効果は短期的に現れるものではなく、長期投資によってその真価を発揮します。
長期投資で米国株が勧められるのも複利の凄さがあるから
短期投資がギャンブル扱いされることが多いのも、複利効果を十分に得られないという点があります。
長期投資なら株価が上昇し続ければ保有している全員が複利効果を得られるので、資産を増やすことが出来ます。
そのため多くの専門家も長期投資を勧めています。
そこで考えられるのが、日本株を長期投資で持ち続けるという方法です。
しかし日本株はここ1991年から2021年までの30年間で約7%ほどしか上昇しておらず、配当金を積極的に増やす企業も少ないので、複利効果の利益を得ることが出来ていません。
それに対して米国株は1991年から2021年までの30年間で株価指数が約14倍になっていることに加えて、配当金を増額し続ける企業が多いので多くの人が複利効果を得ることが出来ています。
そのため、長期投資には米国株が最適であると言えます。
二重課税には注意
米国株の配当金には米国の税金と日本の税金が二重に課されます。
そのため、配当金を放置していると思わぬ損をしている可能性があります。
しかし、確定申告をする際に控除が受けられる制度があるので
前もってきちんと調べて損をしないようにしましょう。
(執筆:しゅん)