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米国株をはじめる前に知りたいセクター分散 「景気敏感」と「ディフェンシブ」に2分される11セクターの特徴を解説

米国株をはじめる前に知って欲しいのがセクター分散です。

株価は景気によって大きく変動します。「好況期」「後退期」「不況期」「回復期」と4つの景気局面があり、局面ごとに力が発揮する株や下落する株があります。

セクター分散を理解すれば、どの景気局面でも対策が取れるでしょう。

目次

セクター分散とは

セクターとはテーマや業種など似ている分類したグループです。

同じセクターに分類されている企業の株価は、同じ値動きをすることがよくあります。

例えば、金利が上がれば、金融関係の株が上昇することになります。

セクターに所属する株は景気の局面によって力を発揮することがあります。

「好況期」「後退期」「不況期」「回復期」と言った景気循環の中でそれぞれセクターの特徴を知って分散投資することをおすすめです。

米国株式市場のセクターとは

米国株式市場では、セクターごとに分類すると11分類になります。

・生活必需品

・ヘルスケア

・公益事業

・情報技術

・資本財

・エネルギー

・通信

・一般消費財

・金融

・素材

・不動産

 

上記のように11に分類されますが、「景気敏感株」と「ディフェンシブ株」2つに分けることができます。

景気敏感株とは

景気敏感株とは景気動向によって株価が変動しやすい株のことです。

景気が良い時は、株価が大きく上昇しますが、反対に景気が悪い時は株価が大きく下落します。

セクターでは「情報技術」「金融」「素材」「不動産」「資本財」「一般消費財」「エネルギー」です。

情報技術

情報技術は米国の経済を牽引するアップルやマイクロソフトといったIT企業が含まれています。

金融

銀行、証券会社、保険などが所属するセクターになります。

金利の影響を受けやすいセクターですので、金利が低くなれば収益が減るので株価は低迷しやすいです。

素材

特殊化学品、工業用ガス、包装紙、肥料、鉄鋼など産業素材を提供している企業が属するセクターです。

景気動向に敏感に株価が変動します。

不動産

アメリカで不動産の売買や賃貸を行なっている企業が属しています。

金利などさまざまなことで影響を受けやすいです。

資本財

航空、鉄道、宇宙関係、建設機械に関わる資材の販売や製造を行っているのです。

一般消費者向けに商品はつくっていおらず、企業に向けて提供しています。

一般消費財

一般消費者向けに製品を提供している企業が属するセクターです。

ナイキやマクドナルドといったサービス業や小売業などが属しますので景気が悪くなると業績が悪化する傾向があります。

エネルギー

石油ビジネスを行う企業が属しています。

サウジアラビアなどの石油産出国からの政策などの影響を受けやすいです。

また、世界が脱炭素に取り組み始めているので今後の動向で大きく変動するでしょう。

ディフェンシブ株とは

ディフェンシブ株とは、景気の動向に株価が変動しにくい株のことを言います。

景気が良くても悪くてもあまり株価が変動しません。

セクターでは、「生活必需品」「ヘルスケア」「公益事業」です。

生活必需品

生活に必要な製品の製造や販売を行なう企業が属しています。

コカ・コーラや洗剤のP &Gが有名で生活に欠かせない商品を扱っているので景気に左右されにくいです。

ヘルスケア

医薬品や医療機器に関する製造などを行う企業が属しています。

どんな時でも医療は一定の需要がありますので景気に左右されにくいです。

公益事業

電気、ガス、水道といったインフラを供給する企業が属しています。

インフラは生活に欠かせないものなので景気に左右されにくいです。

まとめ

今回は米国株はじめる前に知りたいセクター分散について解説してきました。

11分類のセクターにはそれぞれの特徴があり、景気敏感株とディフェンシブ株の2つに分類することもできます。

景気局面によって力を発揮するのでセクターごとに分散投資するようにしましょう。(執筆:be-yan1202)

なべてつ

投稿者の記事一覧

◆4人家族のパパ◆元銀行員→事務職◆ライターです。米国株の投資歴は4年。S&P500の投資信託を軸に米国高配当ETF (VYM、HDV、S PYD)など保有。個別株でもコカコーラやアップルと他にもいくつか保有。日本株もいくつか保有しています。初心者向けに米国株ETFや個別株の魅力についてお伝えします。

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