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スマホとの生活
朝起きて、皆さんはまず最初に何をしますか。
目覚めるのも、目覚めてもスマホが欠かせないのではないでしょうか。
スマホを開いて、SNSや天気予報をチェックしたり、既に投資を始めている方は米国株式市場の終値と為替の確認をしているかもしれません。
中には昨日、Amazonで購入したアイテムが今どの辺りまで届けられているのか、確認したい人もいるかもしれません。
時の変化をここに取り入れると、更にユニークな事に気づくかもしれません。
10年、20年前と比べて、起床してから歯磨きや顔を洗うと行った行動に辿り着くまでに、近年はより時間がかかっているのかもしれません。
2021年は、朝、目覚めた時、ほとんどの人はスマホを手に取り、アプリを見ることがほとんでではないでしょうか。
これは数十年前の人類にはなかった行動、と言えるかもしれません。
テクノロジーと生活への影響
テクノロジーの進歩は、人の行動を変えるくらいのインパクトがあります。
では、一体誰がそのような変化をもたらしたのでしょうか。
まずは、2021年の世界の最新時価総額ランキングを見てみましょう。
1位:マイクロソフト(米国)
2位:アップル(米国)
3位:サウジアラムコ(サウジアラビア)
4位:アルファベット(Google)(米国)
5位:アマゾン・ドット・コム(米国)
6位:テスラ(米国)
7位:メタ・プラットフォームズ(Facebook)(米国)
8位:バークシャー・ハサウェイ(米国)
9位:エヌビディア(米国)
10位:テンセント・ホールディングス(米国)
引用元: https://www.180.co.jp/world_etf_adr/adr/ranking.htm
8社が米国の企業です。
このランキングには明記されていないのですが、10.4兆ドルが10社の時価総額ですが、前回(3か月前)と比べると約4%程の伸びとなります。
また全世界のインデックス銘柄の時価総額に対して、この10社の総額は15.8%を占めていまして、こちらも実は過去最高となっています。
GAFAMと呼ばれている、Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoftの5社も、もちろんランクインしています。
ほとんどの上位企業はIT、プラットフォーマーです。なぜそれだけ投資を世界中から集めることが出来たのでしょうか。
妄想を形にして、常識を覆している
1日のうち、どれだけの時間をGAFAMが提供するSNS、デバイス、サービス、ソフトウェアと接しているのか、計ってみると面白いです。
FacebookやInstagram、iPhone、YouTube、Google、AmazonやAmazon music、普段仕事ではMicrosoftのWindowsを使っている方も多いのではないでしょうか。
進化するスピード、ワクワクするプロダクトをいつも世に投入していて、気がつくとそのサービスやプロダクトにいつも触れていて、モノを作る訳ではないのですが、妄想を形にして、生活の一部として、これまでとっていた行動とは別のパラレルワールド化としているところに、GAFAMの魅力と凄さがあるのではないでしょうか。
直接でも、インデックス投資でも
そんな各社の株価は慢性的に右肩上がりです。コロナ禍で、更にその地位は確固たるものとなっています。
では、投資対象として、どのように関わることができるのでしょうか。
直接、株を購入して株主となることも可能です。
直接ではないですが、投資信託のインデックス投信という商品へ投資するということも可能です。
先進国、米国といった中で、上位数十社、数百社をファンド会社へ投資して、運用することで、実はAppleやGAFAMの株主として投資が可能なことはご存じでしょうか。
投資の醍醐味は、株主となって、投資先企業の業績、経営企画や中長期経営戦略を把握して、見守り、努力の末に得た収益から、配当金や株主優待を得ることもその一つです。
先進国のインデックス投信は、これから投資を始めようとしている方や、中長期で投資を考えている方に最適だと捉えます。
3か月周期で発表される世界の時価総額、自動で上位銘柄を選定して、投資に時間をさほど割けない方でも勝手に銘柄を更新してくれますし、米国、日本、欧州といった感じで構成銘柄を考えてもいいですし、損益のパフォーマンスは安定しているケースが比較的多いのも魅力の一つです。
以下は主要なインデックス銘柄の2019年と2020年の運用利回りです。
2019年3月30日基準価額 | 2020年3月30日基準価額 | 2021年3月30日基準価額 | 2019年度運用利回り | 2020年度運用利回り | |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 10,386 | 9,321 | 15,072 | -10.25% | 61.70% |
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 10,429 | 9,170 | 14,347 | -12.07% | 56.46% |
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 11,662 | 10,452 | 16,257 | -10.38% | 55.54% |
サイバーセキュリティ株式オープン(為替ヘッジなし) | 14,554 | 13,550 | 22,709 | -6.90% | 67.59% |
世界経済インデックスファンド | 22,325 | 20,525 | 26,809 | -8.06% | 30.62% |
楽天・全米株式インデックス・ファンド | 10,995 | 10,055 | 16,252 | -8.55% | 61.63% |
<購入・換金手数料なし> ニッセイ外国株式インデックスファンド | 15,558 | 13,340 | 21,495 | -14.26% | 61.13% |
ニッセイ日経225インデックスファンド | 24,024 | 22,058 | 34,200 | -8.18% | 55.05% |
外国株式インデックスe | 24,581 | 20,982 | 33,655 | -14.64% | 60.40% |
ひふみプラス | 37,318 | 34,946 | 51,697 | -6.36% | 47.93% |
また、以下は各インデックス銘柄の手数料率になります。
運用管理費用(信託報酬)(税込) | 管理費用(含む信託報酬)(税込) | 信託財産留保額 | 決算日 | |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.0968 | 0.0968 | 4月25日 | |
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 0.1144 | 0.1144 | 4月25日 | |
サイバーセキュリティ株式オープン(為替ヘッジなし) | 1.87% | 1.87% | 6月6日 | |
世界経済インデックスファンド | 0.55% | 0.55% | 0.10% | 1月20日 |
楽天・全米株式インデックス・ファンド | 0.132 | 0.162 | 7月15日 | |
<購入・換金手数料なし> ニッセイ外国株式インデックスファンド | 0.1023 | 0.1023 | 11月20日 | |
ニッセイ日経225インデックスファンド | 0.275 | 0.275 | 2月15日 | |
外国株式インデックスe | 0.55% | 0.55% | 2月7日 | |
ひふみプラス | 1.078 | 1.078 | 9月30日 |
運用管理費用、管理費用は抑えておきたいですね。
理想や憧れの企業の変化
投資にはいろんな種類がありますが、これからまだまだテクノロジーが進化する中で、これまではいいモノやサービスをメーカーや企業側が伝え、量で収益を得た企業が勝ち組のように市場で受け入れられてきましたが、妄想を形にできる企業に興味と投資が集まっているのは、現在の時価総額のランキングに常連である企業を見れば、一目瞭然ではないでしょうか。
株主からのたくさんの投資を得て、新しいプロダクトやサービスを世に投入することが、好ましいのは否定できませんが、究極の投資として好ましいのは、もしかすると、投資先企業のプロダクトを購入することかもしれません。
ユーザーや愛好者、ファンが増えるとそれだけデマンドは高まりますが、実は今やそのデマンドやクレームを最も大切にしないといけないのかもしれません。
将来、未来へ
ここまで少し駆け足で、投資判断基準等についてお伝えしてきましたが、初めて運用を開始した頃は、値動きをチェックしたり、余ったお金を投信や株式投資の口座へ入金していた事を思い出します。
全集中、といった感じでした。
ずっと気を張って投資をするのは、プロの領域です。案の定、続かなかったです。
投資は、個人的には、積立をするのが適しているのかなと思います。
ただ、何を積み立てるのかが最も大切で、判断基準は前述の銘柄をご参考されてみてはいかがでしょうか。
日本人として、日本の銘柄に投資をしていないのが不思議なのですが、GAFAMの創業時のエピソードや著書を拝読していると、投資をしたくなります。
もちろん米国においても、とんでもないモノやサービスを世に導入する際に、べき論や観念論といったプレッシャーもあったと思います。
それでも、若い、誰にも負けない執念とも言える気持ちで、事業を推進したり、是が非でも、プロダクトやサービスを発表する環境がそこにあったのと、若い人を支える投資家の存在がとても大きかったと思います。
投資とは、そういった期待や、企業の成長過程に参画できたりする点も魅力の一つなのではないでしょうか。
中国市場や経済は停滞していて、日本も今年と来年は影響を受けるのが必至である中、世界の投資はニューヨークに集まり、世界を牽引するテクノロジーや事業に陶酔する時は継続されるのではないでしょうか。(執筆:Nogami)