株式投資において安定的に上昇をし続ける企業にはいくつか特徴があります。
その中でも必ず意識をするべき項目は
(1) 黒字(または1〜2年以内に黒字転換予想)
(2) 売上が伸び続けている
(3) 強固なビジネスモデル
の3点です。
これらの条件に合う米国株は、多少の下落はあろうともほぼ全ての銘柄が上昇を続けています。
今回は、この条件を満たす銘柄で、持ち続ける必要のある銘柄を紹介します。
目次
エヌビディア (NVDA)
アメリカ・カリフォルニア州にある半導体メーカーで、主にGPUという種類の半導体を製造しています。
GPUは画像処理・並列演算性能が特化した半導体で、一般的なPC・ゲーム機などに使用されています。
エヌビディアはGPUの中でもGPGPUという通常のGPUより優れたGPUを製造しており、スーパーコンピュータ・ディープラーニング向けのAI装置・自動運転車などに用いられています。
エヌビディアの最大の利点は「ライバルが不在」という点にあります。
AMD・インテルがGPUを製造していますが、GPGPUはほぼエヌビディアが独占しています。そのため、他社との価格競争が皆無です。
それゆえに利益率が高く、今期の予想売上高営業利益は約45%です。日本を代表する製造業トヨタ自動車が約8%になるので、市場独占力がいかに重要であるか理解できると思います。
これだけ儲かるのであれば他社も真似するのでは?
その可能性は極めて低いです。
GPUなどの半導体を製造するためには工場が必要です。
工場を建設するには数千億の費用がかかります。
工場ができるのに2〜3年の年月がかかり、工場建設後も製品向上のための研究開発費が毎年数百〜数千億円かかります。
これら全てをクリアした後、ほぼ独占市場であるGPU市場に新規営業をかける必要があります。
参入出来たとしても黒字転換には時間を要します。
つまり、参入障壁が高すぎるが故に、独占状態が続く可能性の方が高いというわけです。これが「(3) 強固なビジネスモデル」になります。
では他の2条件は?
前期実績…売上16,675百万$(+52.73%)・税引前利益4,409百万$(+48.45%)
今期予想…売上25,778百万$(+54.59%)・税引前利益11,710百万$(+165.59%)
すでに黒字であり、売上・利益ともに増収増益を達成・達成見込みです。
AIの進化や自動運転車の台頭などを考えると、来期以降も売上・利益ともに増加し続ける可能性が高く、株価の上昇も続く可能性が高いということです。
(1) 黒字、(2) 売上が伸び続けている、(3) 強固なビジネスモデル
これら全て満たすエヌビディアは中長期投資をするにあたって保有をしていないと勿体ない企業の1つになります。
アメリカには1兆ドルクラブという言葉があります。
これは、アメリカに上場する企業で時価総額が1兆ドルを超えている企業に用いられている言葉で、これに該当する米国企業は
アマゾン
マイクロソフト
アップル
グーグル
フェイスブック
テスラ
の6社しかありません。
エヌビディアの時価総額は約7300億ドルなので、1兆ドルクラブの7社目になる可能性が最も高い企業と言えるかもしれません。
自身の資産を増やしながら、次なる1兆ドルクラブ入りを応援する意味も込めて投資をしてもいいかもしれませんね。(執筆:se131258)