S&P500を上回る圧倒的なパフォーマンスをたたき出している米国ETFのQQQは、個人投資家にも非常に人気のあるETFです。今回は、このQQQについて紹介していきます。
目次
上場投資信託(ETF):QQQ(インベスコQQQトラスト・シリーズ1ETF)とは?
QQQ(インベスコQQQトラスト・シリーズ1ETF)とは、ナスダックに上場している時価総額が最大規模の非金融企業100社を含むナスダック100指数に連動する上場投資信託(ETF)です。
基本データ(2021年11月11日現在)
株価レンジ(52週) | 283.38 – 400.99ドル |
経費率 | 0.20% |
分配金利回り | 0.43% |
1年リターン | 37.72% |
3年リターン | 33.02% |
5年リターン | 28.42% |
設定日 | 1999年3月10日 |
配当月 | 3月、6月、9月、12月 |
配当利回りは0.43%と低いものの、5年リターンも28.42%と、S&P500を上回るパフォーマンスを出しており、しっかりとキャピタルゲインを狙えるETFと言えます。
QQQの組入上位銘柄は「GAFAM」+テスラ
ではQQQの組入上位銘柄を見ていきましょう。
組み入れ比率トップは、アップルを筆頭に「GAFAM」銘柄で40%と高い比率を占めています。
(画像はBloombergより)
QQQはS&P500を超える高いパフォーマンス
以下は過去10年のS&P500指数と比較したリターンです。
3年、5年、10年のリターンを見てもS&P500を大きく突き放しているのが分かります。
やはり、アップルをはじめとする「GAFAM」銘柄が特に好調だったことが裏付けられたリターンになっていますね。
(画像はSeeking alphaより)
QQQは買いか?:投資するメリット・デメリット
QQQの基本データや過去のパフォーマンスを見てきましたが、これらを踏まえてQQQに投資する際についてまとめていきましょう。
【メリット】QQQはS&P500を大きく上回るパフォーマンス
QQQ最大のメリットは、S&P500を大きく上回るリターンです。特にここ10年はアップルをはじめとするGAFAM銘柄が好調だったため、NASDAQ市場に
【デメリット】2000年のITバブル崩壊で急落したQQQ株価
QQQの上場は1999年と比較的古いETFの一つです。
ちょうどITバブル絶頂期でしたね。
それが2000年に入りITバブルが崩壊するとともに、QQQの株価は直近の高値であった228ドルからわずか1ヶ月で80ドルまで急落しました。
実に65%のマイナスです。
したがって、もともと割高である情報技術セクター銘柄は過熱感が冷めるとともに株価が急落する可能性があるのが、QQQの大きなデメリットです。
まとめ:QQQはGAFAMが伸びれば買い
QQQについて紹介しました。結論から書くと、アップルをはじめとする「GAFAM」銘柄が今後も伸びていけば買いでしょう。
IT技術は今後、AIや5Gなどでますます社会に必要とされる技術になっていきます。長期的な視点で持っておきたいETFの一つと言えます。