TESLAといえば今をときめくS&P500にも含まれる時価総額10位以内に入っている大企業です。
皆さんもTESLAの株価には注目している人は多いのではないかと思います。
今回はファンダメンタルズの側面から銘柄分析をしていきます。
今回の内容は
・TESLAはどんなビジネスを行っている会社なのか。
・TESLAの決算はどうだったのか。
・TESLAのニュースからどう株価が変動しそうか。
この3つを主に行っていく記事です。
テクニカルの要素は今回はありません。ファンダメンタルから企業を分析していきます。
目次
TESLAのビジネスは自動車の生産・販売を行う会社
TESLAは自動車の生産・販売を行っています。
この企業が革新的だと言われている理由は自動運転の車の生産から販売を行っているからです。
今の段階では自動運転のレベルは2で、特定条件下での自動運転までは実現しています。
イーロン・マスクCEOは完全自動運転を実現させることを公言していて、今はレベル3以上の技術は搭載された車はありません。
自動運転はホンダとアウディがレベル3、スウェーデンではボルボがレベル4の技術を搭載し、TESRAは一歩出遅れ感はありますが、センサーでの完全自動運転を実現させようとしています。
TESRAの決算を分析|半導体不足でも好決算
2021年も第3四半期を終了し、続々と決算が発表され、TESLAはどうだったか。
売上高は58%のプラス、営業利益は148%のプラス。両方前年比から大幅なプラスになっています。
TESLAは自動車産業ということで半導体不足などの資源の枯渇の影響を受けていたはずなので、この好決算は予想外でした。
実は営業利益に関しては前期と比べても52%のプラスとかなりの好決算を叩き出しました。
今後の見通しですが、前年度の四半期を大幅に超える利益を出しそうです。
前年度の決算をみると第一四半期で売上などの数値を下げ、徐々に小幅な回復をして通年通して黒字と総売上高過去最高を叩き出しました。
今回の第3四半期を終えて売上高は前年度と同じように第一四半期では下げていますが、それ以降はずっとプラスになっており通年通して黒字決算です。
最終決算では、プラスになることを見込んでいます。
TESLAはトヨタなど日本企業が半導体不足で苦しんでいる中短期で手に入る別の半導体を使って電気自動車を量産していたため、ほとんど影響を受けなかったのが、好決算の正体です。
そのほかにもTESLAはハードウェアからソフトウェアまでを自社で生産しています。
そのためこのような小回りのきいた戦略が取れました。
このようなこともあるので、売上などには半導体不足の影響は軽微で済むので上がっていくと筆者は考えます。
ニュースから見たTESLAの分析
TESLAというよりもCEOのイーロン・マスク氏のニュースではありますが、米国では超富裕層から税金を取る資産課税が可決されそうになっています。
イーロン・マスク氏は自社株を役員報酬としてもらっているため、現金を持っていないので株式の10%を売ろうと思うことをツイッターでアンケートを取っていました。
そのこともあり、11月に入って株価が11%近く暴落しました。
報道では、既に50億ドルを売却したと発表しています。
資産課税にもよりますが、追加で売却されるかもしれません。
米国では、イーロン・マスク氏と同じように報酬を株式でもらっているというCEOが多いので、TESLAだけの話ではなく全体的に下がることも予想できます。
米国の超富裕層の課税強化の可決されるかについては注目しておく方がいいでしょう。
富裕税についての記事を載せておくので興味がある人は確認しておいてください
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN27D960X21C21A0000000/
TESLAは投資してもいいが富裕税の影響を受けることある
TESLAは米国のEV自動車の生産・販売を行っている会社です。
ここまでの分析をまとめると、売上高と営業利益は大幅なプラスでした。
売上高は58%、営業利益は148%でした。
自動車業界は現在半導体不足で大打撃を受けている中TESLAはほとんどその影響を受けずに好決算を出しました。
その理由は、TESLAではハードウェアとソフトウェアを自社で生産することができるため、小回りが利く戦略がとれたからです。
長期で手に入らない半導体を使わずに短期で手に入る別の半導体を使って生産するということをしているため、利益に影響がでませんでした
ファンダメンタル的な視点で見ればそのまま上がることが考えられます。
一時的に大きな下落局面がきそうだとすれば、富裕税が米国で可決された場合です。
この法案が可決されれば、下落するリスクはあります。