FIREを達成するためには上昇率の高いレバナスが最適!という意見を見たことがありませんか?
今回はFIREを達成するのにレバナスが本当に向いているのかについて解説していきます。
目次
FIREにはレバナス?

FIREを達成するためには投資した対象の価格が長期間に渡り上がり続ける必要があります。
そのため日本株よりもパフォーマンスが良かったという歴史的事実などを根拠として、米国株への投資を始める方が多いです。
そして、米国株の中でも特に近年著しい上昇を見せていたのがNASDAQ100指数です。
レバナスはこれに倍の値動きで連動した商品なので、FIREを少しでも早く達成するためにはレバナスに投資するのが最適であると考えている人がSNSを中心に増えています。
この考え方は一見非常に合理的であるように思えますが、実際にやってしまうと思わぬ損をしてしまう恐れがあるので、注意点について解説していきます。
現実的にFIREは可能か?
結論から言ってしまえばかなり難しいと言えます。
理由は2つありあます。
下がる要因が多い

現在はレバナスにとって良い状況ではありません。
ロシアのウクライナ侵攻に伴い市場は混乱していて、短期的に大きく下げることも珍しくなくなってきています。
もしレバナスを買ったタイミングでNASDAQ100指数が大きく下がった場合、元に戻るまで長期間待たなければいけません。
さらに予想外のインフレ率の上昇に対応するためにFRBによる利上げも予告されています。
利上げが実行されるとFIREに必要な条件であった長期間に渡り価格が上がり続けることの妨げにもなります。
基準価格とのズレ

下がっても長期間持ち続けていれば大丈夫、という訳ではありません。
これはレバナスの特徴でもあるレバレッジの欠点があります。
レバレッジは対象価格が上がっても下がっても、時間が経つにつれて基準価格とズレが生じるという欠点があります。
もちろんNASDAQ100指数が上がり続けていればメリットになりますが、現在のように下がる要因がハッキリと待ち構えている場合にはデメリットにしかなりません。
FIREが目的ならレバナスが向いているとは言えない

結論としてFIREするためにレバナスに投資するというのは賢い選択ではありません。
現在の仕事が辛いから一刻も早くFIREして、自由になりたいという気持ちも非常によくわかりますが、2倍のレバレッジをかけた金融商品なら2倍の早さでFIRE出来るというような甘い話はありません。
値動きが大きい商品は価格が下落した時のダメージが大きくなる、FIREするためには資産をなるべく減らさない投資が大切という基本を忘れないようにしましょう。