2022年3月16日FOMCにおいて0.25%の利上げが決定されました。
しかし、普通なら下落するはずの株価が逆に反発し、上昇に転じています。
なぜ米国株が3指数全てで上昇したのか考察していきます。
目次
結論:ネガティブサプライズがなく、既に折り込まれた内容だったから
米国の利上げで0.25%ということは90%以上折り込まれていたため、何かのネガティブサプライズがなければ、暴落のような下落は起きない状態になっていました。
そのため、今回の会合の内容が織り込んでいた内容通りの結果だったため、下落は起こらなかったと考えられます。
もしこれで、0.5%の利上げに踏み切っていたらまだ3%程度しか折り込まれていなかったので、大暴落を引き起こしていたでしょう。
逆に上昇に転じたのは、「噂で買って事実で売る」の逆の現象が起きたからです。
0.5%利上げの可能性があったことで、市場には緊張が走り下落さらにウクライナ侵攻が重なったことでより深い下落になりました。
しかし、今回のFOMCで発表されたことが織り込み通りだったため、緊張状態が緩和されて買いが入ったと考えられます。
米国指数の上昇は本物なのか考察する
結論からいうと、1日しか経っていないので時期尚早です。
ウクライナ侵攻が長期化すれば、下落が発生するタイミングはまだまだあります。
しかし、長期投資家にとっては今が絶好な買い場といってもいいでしょう。
20年30年と持ち続けるのであれば、今のようなボラティリティが高まっている時に買うのが、下がっている時に買うことができるので好機と言ってもいいです。
逆に短期投資家は、今は買い控えた方がいいでしょう。
下落するのか上昇するのかまだ分からない局面は、普通にスルーするのが守りの運用の仕方です。
抵抗線やサポート線を越えてから買いや売りを入れても遅くはありません。
今は控えてキャッシュポジションを厚く持っておくのが得策です。
米国株が暴落するとしたら今後のFOMCの結果で決まる
今のFOMCは市場の予想に反しない結果になりましたが、この以後で予想外が発生しないとは限りません。
ちなみに僕は、この次のCPIなどを見てインフレが高いようなら2段階利上げで0.5%を予想しています。
そのため、そのシナリオを持って投資比率自体は上げていますが、現金もリスクに耐えられる程度は残している状態です。
暴落相場の危険は、この2年から3年間の間で起こる可能性が高くなっています。
インフレが下回れば今のまま0.25%で段階的に上げていくので、あまり市場に影響がない可能性はあるでしょう。
しかし、インフレが高止まりして下がらないもしくは、上昇してしまったらおそらく0.5%以上の利上げペースになります。
それが織り込まれていなければ、暴落は必然です。
そのことを念頭に入れたリスク管理をすることをおすすめします。