ロシアのウクライナ侵攻、アメリカの利上げ、急激な円安など投資家にとっては危険な要素が増えてきています。
今回は株価が暴落することを想定して、投資対象としても人気なレバナスを損切りするべきかどうかを解説していきます。
目次
レバナスは損切りするべき?
結論から言えばレバナスであっても損切りは選択肢に入れておくべきです。
SNSでは「レバナスは世界最強、損切りは貧乏になる」など、損切りに対して否定的な意見も目立ちます。
投資を始めた方なら誰でも経験するものですが、損切りは非常に苦痛なので、こういった発信をしている方に人気が集まるのも非常によく分かります。
しかし、投資家として成長して資産を増やしていきたいという思いがあるのであれば損切りは乗り越えなければいけない壁です。
株式やFXであっても損切りは大切なスキルですが、レバナスは特に損切りを考えるべき理由があるので、それを解説していきます。
損切りするべき理由を解説
暴落した時にレバナスで損切りを考えなければならない理由は主に2つあります。
1つ目が・基準価格とズレが生じるから、2つ目は・元の価格に戻るのには下落以上の上昇が必要だからです。
基準価格とズレが生じるから
レバナスはNASDAQ100指数にレバレッジをかけた金融商品です。
こういった商品の注意点は、時間が経てば経つほど基準となる株価指数との間にズレが生じるということです。
もちろん上昇を続けている間は問題ありませんが、下落をしたときには非常に注意が必要です。特に損切りを考えなくてはいけないような暴落が来た場合は、基準価格より激しい下落になります。
例えばNASDAQが数日で10%下がったとしたら、レバナスは理論上20%近い下落をすることになります。
元の価格に戻るのには下落以上の上昇が必要
これはレバナスに限った話ではありませんが、下落した価格が元に戻るためには下落時以上の上昇が必要になります。
例えば100万円の株が10%下落したら90万円になりますが、そこから10%上昇しても99万円になって、当初の100万円よりも低い状態になっています。
レバレッジをかけていない商品であっても、このように下落したらその分を取り戻すのに大きな上昇を必要としますが、レバナスは先程説明したように上昇も下落もより大きな幅になります。
ですので暴落と呼ばれるような下落であれば、それを上回る上昇を長期間に渡って待つ必要がありますが、そうすると基準価格とのズレがデメリットとなってしまうので、レバナスであっても損切りはするべきであると言えます。