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これまでのFRBの発言は?
バイデン米大統領はFRBの議長にパウエル議長を再任すると発表しました。
バイデン大統領は、両者に、「インフレを低水準にとどめ、物価の安定を維持し、完全雇用を実現することに重点を置いており、それが米国経済をかつてなく強いものにする」と述べました。
ブレイナード氏は副議長に昇格となりました。
選任が決まるまで、ブレイナード議長が誕生する可能性もありました。
株式にとっては、ブレイナード氏が議長になることを望んでいたかもしれません。
もともと両者は株価にとっては良い方向に転ぶ両者だったはずですが、なぜ急落したのでしょうか。
両者の違いは、金融緩和と金融引き締めの違いです。パウエル議長が継続すると、早期利上げ観測が広まっています。
パウエル議長はこれまで「インフレは一過性」という発言から、「想定より早いスピードで上昇している」、「どれだけ長く続くか判断することは非常に難しいが、われわれは状態が元に戻り、これを乗り切るものと予想している」と意見を変更してきました。
逆にブレイナード副議長がもし議長になっていたら、利上げを慎重にするとし、低金利が長期化になるという観測が広がっていました。
長期金利の上昇に注意
これから、円安ドル高にふれ、長期金利が上昇すると予想します。
長期金利が上昇すると、株価にはマイナスの要因となります。
本日のニューヨーク市場は、パウエル議長再任の発表が出る前までは好調に推移していましたが、パウエル議長の再任が発表されると急激に下落していきました。
本日、バンクオブアメリカの投資戦略の長は、2022年にレートショックが起こると発言しています。
これは、長期金利が急激に上昇する局面でテックやグロース株が下落することで株価が軟調になるということです。
ここで株価、特にグロース株に重要なのは、急激に金利上昇が起こるかが焦点となり、注意して投資すべきです。
また、本日円ドルが4年8か月ぶりに115円台に乗っています。(11月23日)
金融セクターに投資妙味がある
好景気に強いセクターとして金融株が上げられます。
リーマンショック後全く市場をアウトパフォームできていなかったセクターですが、これからの好景気で長期金利が上昇していく際はよい投資対象となります。
銀行株の貸付金の金利は、長期金利が上昇すると上昇します。銀行は金利で収入を得て、金利が上昇すると業績が上がりますから、金利があがることで株価の上昇につながります。
また、配当利回りが大きいこともメリットとなります。
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加えて、S&P500の投資は株価が下がったときがチャンスですので、毎月コツコツ積み立てましょう。