この度、11月のFOMCでテーパリングが発表されました。
9月あたりから投資家の間で急激にFOMCやテーパリングといったワードが話題になっていました。
改めてよく出てくるワードのおさらいをした上で簡単に今回発表された内容について見ていきましょう。
目次
そもそもFOMCやFRBとは?
まずはFOMCとはFederal Open Market Commiteeの頭文字をとって作られた単語で、連邦公開市場委員会のことです。
また、FRBが金融政策について決定する会合のことです。
ちなみに、FRBとはFederal Reserve Boardの頭文字をとった単語で、米連邦準備制度の略称であり、米国の中央銀行です。
FRBは最大雇用と物価の安定という二つの使命をになっています。
そして、それらの使命を果たす為に政策金利の操作や量的緩和をはじめとする金融政策を行っています。
2020年にFRBが行ってきた政策とは?
まず、2020年のコロナショックを受けて政策金利を0〜0.25%に引き下げました。
金利を下げることで経済を刺激してお金が市場により回るようにしました。
また、米国債やMBSといった債券を毎月1200億ドル分(米国債800億ドル分、MBS400億ドル分)購入することも決定しました。
量的緩和と言われる施策で、市場にお金を流出させました。
2021年、景気回復によるFRBの政策
コロナワクチンも普及し、徐々に経済活動が復活してきました。
それにより、金融緩和を続けていくメリットよりも、デメリットに目を向ける必要が出てきます。
例えばデメリットというと職場の人が足りないが為にかなり時給を上げて募集をかけたり、個人では身の丈に合わないローンを組んだりすることなどが挙げられます。
とは言え、いきなり昨年打ち出した金融政策をストップしてしまうと、市場は混乱してしまいます。その為、段階的に制作の規模を縮小していく必要が出てきました。
今後の米国市場の見通し
2021年11月、テーパリングの決定これまで記してきた流れを踏まえて2021年11月にFRBはFOMCにて段階的な金融政策の緩和を決定しました。
これがテーパリングです。
つまり、金融政策を続けていくメリットよりもデメリットの懸念をし始めたのです。
つまりそれは米経済の先行き見通しに自信を深めている状態であるということです。
具体的には11月末から2022年6月末まで米国債の買い入れを100億ドルずつ減らし、MBSの買い入れを50億ドルずつ減らしていきます。
しかし、市場は9月頃からテーパリングへの準備を進めていた人が多かった為、この時期にテーパリングが発表されたことに関しては特にネガティブなニュースとはなりませんでした。
つまりは、これからも変わらず当分は株式市場も好調なまま推移していきそうです。