VTIとVOOはよく比較に使われる似た性質のETFです。
そのためどっちがいいのかということによく悩むことが多く決められないという人も多くいます。
今回はそんなVTIとVOOを比較していきます。
VTIは全米に満遍なく投資していくETF
VOOは米国好調な大型株500社に連動する指数S&P500を採用しているETF
前提としてリターンはそれほど変わりません。
この2つのETFの違いを理解した上で投資をしたいという人はぜひ最後まで読んでみてください。
目次
【結論】どちらを選んでもあまりリターンは変わらない
VTIとVOOはそれほどリターンに差がないことは先ほど説明しました。
それは上位10銘柄が一緒で比率もあまり変わらないからです。
なのでどっちに投資をしてもいいということになります。
VTIは満遍なく上場株式に投資をしているので分散を効かせたいという人には最適です。
大して分散は気にしていない場合はS&P500に連動するVOOを選ぶといいでしょう。
米国株の代表的な2つのETFについて解説
VTIとVOOはあまり違いのないETFではありますが特徴はあるので解説をしていきます。
その特徴に好き嫌いは分かれるので投資をするための基準として考えて選ぶ時の参考にしてください。
VTIとは?
VTIは米国約3800社以上に分散投資しているETFで投資対象は大型株はもちろんのこと中型小型株にも分散が及んでいます。
人の好き嫌いが出るのが中小型株が必要かどうかということです。
指数はCRSP USトータル・マーケット・インデックスに連動しています。
米国株式ほぼ100%に投資がされているため決算の悪い中小型株も含んでしまうという部分で嫌われることもあります。
しかし、逆に不況時に決算が良かった中小型株も含むことになるので、昨年11月以降は中小型株のパフォーマンスが高く、S&P500をアウトパフォームしていました。
S&P500と一緒で右肩上がりの成長をしているので分散を効かせた投資をしたい人に向いています。
VOOとは?
VOOは米国の好調な大型株500社に投資がされているS&P500に連動しているETFです。
この指数のいいところは不調になると銘柄が入れ替わって常に好調な銘柄がい続けることだといえます。
そのため優良企業のみに投資がされるので2010年を超えた辺りからはずっと右肩上がりのチャートです。
米国自体が不況になった場合は上位10銘柄のパフォーマンスも落ちるので落差はVTIよりも大きくなります。
S&P500の好調はほとんどGAFAMの成長によって支えられているためこの5社が不調になると下落になることが多いです。
それはVTIでも同じことなので覚えておいてください。
VTIとVOOを詳しく比較
VTI | VOO | |
運営会社 | バンガード | バンガード |
経費率 | 0.03% | 0.03% |
ベンチマーク | CRSP US・トータル・マーケットインデックス | S&P500 |
構成銘柄数 | 3800社以上 | 約500社 |
設定来リターン | 445.7% | 395.53% |
※設定来リターンは設定日の差を考慮していません。
ほとんど差がないため選ぶなら分散を効かせたいかリターン重視なのかで選ぶしかありません。
設定日を考慮していないため開いているように思えますがチャートを見てみるとほぼほぼ重なっている状態で若干VTIがアウトパフォームしています。
迷うならVTIをおすすめします。
違いは分散の度合いのみ
VTIとVOOの比較を行ってきました。
この2つのETFは経費率も運営会社も組み入れ銘柄上位10社も同じなのでほぼ同じパフォーマンスを出している状態です。
違いは分散が広いか狭いかだけで分散が広いのがVTI狭いのがVOOとなっています。
どっちを選ぶかの基準は分散で選ぶしかありません。
広く分散させたいならVTIでリターン重視であるならVOOいいでしょう。
これでも迷ってしまうのであればVTIを選ぶことをおすすめします。(執筆:yuuki_uchiyama)