米国株はここ10年のパフォーマンスは世界で大幅にアウトパフォームしている状態です。
この10年だけを考えるとこのまま最高値を更新し続けるのではないかと信じている人は多いでしょう。
なので、急落はあっても20%を超える暴落はないと考えている人は多いかもしれません。
それは大きな間違いであって、いつ暴落があってもおかしくないくらいに思っておかないといけません。
市場というのは、いつ何があるのか分からないからです。
どのタイミングで暴落があると予想するのか解説していきます。
目次
【結論】NASDAQの伸びが悪くなってきているのでいつ落ちるか分からない危険な状態
なぜもう危険な状態だということを予想しているかというと、それはNASDAQ100のパフォーマンスが鈍化し始めて最高値更新をしなくなってきている現状があるからです。
NASDAQ100というのは、主要押し上げ要因となっているハイテクグロース株が主に含まれている指数で、この指数の成長が鈍化し始めたということは、米国全体が鈍化し始めるきっかけになります。
ハイテクグロース株の中でもGAFAM企業が米国株の成長を牽引してきました。
現在では、フェイスブックとアマゾンが大きくパフォーマンスを落として、TESLAに時価総額で逆転され、後に続くNVIDIAともほとんど差がないくらいになってきています。
それくらい最近のGAFAMはパフォーマンスが悪いといってもいいです。
S&P495というGAFAMを除いた指数では、日本のTOPIXとほとんど変わりません。
今まではこの5社が大きくパフォーマンスが良かったから全指数で最高値を更新し続けましたが、今後は上値が重くなり、最終的に利上げのタイミングで暴落することが予想できます。
今のうちから心の準備はしておくことが重要です。
米国株の暴落は悲劇ではない
米国株が暴落したとしたら、投資している指数を信用できなくなって、狼狽売りしてしまう人も出てくるでしょう。
それが普通だと思います。
ですが、僕ら長期投資家にとって暴落というのは歓迎すべき出来事です。
なぜかというと暴落期間を米国を信じて投資し続けることによって利下げしてしばらくして軌道に乗ってからは、最高値をまた更新するようなことになればその分の富が手に入ります。
米国はイノベーション国家なので、このような大幅な転換点の後には成長企業が変わって成長し続けるのが今まででした。
ITバブル崩壊からリーマンショックまで米国で成長企業だった企業は今は衰退し、今のGAFAMが台頭してきました。
今回の転換点でもこういったことが起こるかもしれません。
その筆頭格がTESLAとNVIDIAです。
他にもこの10年で出てくるかもしれません。
その企業が成長して米国指数を押し上げてくれるかもしれません。
暴落の時に投資していれば、その成長の恩恵を最大化することができます。
暴落は怖いものではありますが、決して悲劇でないということを覚えておいてください。
米国株の暴落は遅くても利上げのタイミングではくる可能性は高い
米国株の暴落についてをまとめていきます。
今米国の株高はGAFAMが牽引していることによって起こっているといってもいいです。
しかし、今回の高インフレ状態が高止まりしてしまっている状況によってこの5社のパフォーマンスが著しく落ちてしまっているという現状があります。
黒字決算を出していたのもアルファベットとマイクロソフトだけで他の3社は目標達成すらできませんでした。
ここからみてもGAFAMの成長鈍化もしくは衰退が見えてきているでしょう。
次の第4四半期決算にもよると思いますが、もしGAFAMが好決算を出さなかったらもしかしたら暴落の序章に入るかもしれません。
それくらいには危ない状況にはなっています。
遅くても金利が上がるまでには来るというのが僕の予想です。
インフレと利上げは暴落の原因にはなるので、心の準備だけは必ずしておきましょう。
必要とあれば現金比率を高めておきましょう。