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楽天VTI(楽天・全米株式インデックス・ファンド)が本家米国VTIより優れているところ3つ

ここ数年で米国株への投資環境は大きく変わりました。

日本の大手証券会社が販売している投資信託の中には、日本円で小額から米国市場に直接投資できるインデックス・ファンドも出てきました。

今回はその中でも投資初心者がまず買うべき投資信託の一つである楽天証券が販売している楽天・全米株式インデックス・ファンド゙(通称:楽天VTI)を取り上げたいと思います。

目次

楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)とは?

楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)とは、楽天投信投資顧問が運用しているインデックス・ファンドです。

米国大手のバンガード社が運用​するバンガード・トータル・ストック・マーケットETF(通称:VTI)を主な投資対象としており、このファンド一本で全米の小型株から大型株まで約4000銘柄に分散投資できます。

楽天VTIが米国本家VTIよりも優れている理由

それではこの記事の本題である楽天VTIが、米国本家VTIよりも優れている理由を見ていきましょう。

理由その1:楽天VTIは分配金が自動再投資で手間いらず

楽天VTIは米国VTIとは違い、四半期ごとに配当金を出しません。

楽天VTIの配当金はそのまま自動的に再投資に充てられます。

米国本家VTIの場合、四半期ごとに1回の配当金が米ドルで支払われます。

10月28日時点で配当利回りは1.24%なので、1000ドルの投資で12.4ドルを配当金として受け取れます。

四半期では税引き後2.2ドル程度になる計算です。

楽天VTIはこの配当金を出さず、自動的に再投資されるので、配当金をどうしようかと悩む必要がありません。

いったん楽天VTIで積立投資をはじめれば、まさに手間いらずのほったらかし投資が実現するのです。

理由その2:子供がいる場合はジュニアNISAで利益を最大化できる

ジュニアNISAは2016年に始まった20歳未満の子供が加入できる少額非課税制度です。

加入できる期限が2023年までと決まっており、最長5年間、上限80万円(最大400万円)を投資できる制度です。

私も3歳と2歳の娘がいますが、2021年からジュニアNISAを使っています。

保有している投資信託は楽天VTIをはじめ、米国のS&P500と全世界株式指数に連動するインデックス・ファンドをそれぞれ保有しています。

すべて配当金を出さずに自動的に再投資されるため、手間いらずのほったらかし投資で毎月淡々と積み立てています。

実は米国株の配当金は受け取った時点で約3割が税金として引かれます

配当金がないのはデメリットと考える人もいますが、配当金の再投資は本来であれば引かれる税金も再投資するので、最終的な利益を最大化できる大きなメリットがあります

したがって、私の場合はできるだけ手間をかけたくない子供用の投資先として、米国ETFのVTIではなく楽天VTIを選んでいるのも理由の一つです。

今までのジュニアNISA制度は基本的に18歳になるまで投資資金を引き出せない制限がありました。

その制限が2023年にNISA制度が一本化されることを理由に撤廃される見通しになっています。

唯一の制限であった資金拘束のリスクがなくなった今、慌ててジュニアNISAに申し込む人が急増しているのも納得できる理由ですね。

理由その3:日本円で100円から米国市場に投資できる魅力

米国のETFであるバンガードのVTIに投資するなら、直接、米国の上場投資信託であるバンガード社のVTIに投資をすればいいと考えてしまいますが、VTIに投資する場合、日本円を米ドルに換えた上で最低投資コストが236ドル(2万6,700円)必要です。※2021年10月末現在

その点、楽天VTIであれば最小投資コストは100円から1円単位の日本円で為替手数料を気にせず、米国市場に直接投資することができるのも、大きな理由の一つです。

ただ、投資コストである管理費用は0.162%と、米国ETFのVTIに直接投資するよりも少し高いのがデメリットですが、米国ETFを直接購入する際に発生するデメリットを考えれば、トータルリターンへの影響は気にするほどでもありません。

つみたてNISAでも選ばれている最初の一本としておすすめ

運用益が非課税になる制度のつみたてNISA(年間限度額40万円)は、毎月コツコツと少額から運用していける積立投資に向いています。

楽天VTIはその中でも楽天ファンドセレクションに選ばれるほど優秀な結果を残しており、つみたてNISAの投資先としてはピッタリでしょう。

まとめ:楽天VTIは買いか? 個人的な感想

楽天VTIをはじめとする投資信託は投資コストが少ないことが大きなメリットです。

例えば、毎月1000円から投資を始めてみたいと思っている人にとっては非常にいい選択肢です。

また、米国市場に興味があるけれど、どの銘柄を選べばいいか分からない人は全米の大型小型株をほぼすべてカバーできる楽天VTIに投資をしておけば間違いないでしょう。(執筆:moonkichi)

moonkichi

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40代前半の年子姉妹子持ちパパで本業はデスクワーク中心の会社員です。米国株投資は2017年からはじめ、PFの9割は米国株関連。主に高配当株の代表格であるPMやMOをはじめ、NISA枠でVOOやVYMなどの米国ETFをそれぞれ保有し、米国株による年間配当金は30万円(税込み)を突破。このサイトでは主に自身の経験に基づいた米国個別株やおすすめETFの記事を執筆していく予定です。

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