最近本を出版されたことで話題になっている厚切りジェイソンさんの投資術、今回はオススメしていたVTIについてです。
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目次
VTIとは?
米国株式市場のほぼ全体をカバーしているETFで銘柄数は3800を超えています。
現在の価格は約240ドルですが、約10年前の2011年12月は約53ドルだったので、10年間で4.5倍に値上がりしています。
ここでも成長し続ける米国株の強さが垣間見えます。
VTIのメリット
VTIの一番のメリットは自分で会社を選ばなくても米国市場全体に幅広く投資が出来ること。
長期投資には特に向いていて、厚切りジェイソンさんは20年間年利6%を下回ったことがないそうです。
しかし、短期的には暴落もあるので安定したリターンを求めるなら必然的に長期投資になります。
更に信託報酬も0.03%とコストも非常に低く、分配金(株の配当金のようなもの)が年利1.3%前後になるので持ち続けるコストを心配する必要もありません。
この分配金も投資し続けることで、更に長期投資が有利になります。
VTIのデメリット
デメリットは米国ETFなので、今ドルを持っていない人は日本円をドルに変えないといけない点です。
現在は円安気味なこともあり、信託報酬や購入手数料よりも為替レートに注目しておいたほうが損をしなくて済むかもしれません。
次は1単位あたりの価格が高いという点です。
現在なら240ドルなので2万7千円前後かかりますが、毎月1口購入するとしても気軽に買える金額ではないかもしれません。
例えばS&P500のETFなら40~50ドルから買えるものがあるので、それに比べると少し高めではあります。
最後は市場全体に対する投資なので、良くも悪くも短期的には暴落も暴騰もしにくいという点です。
もちろんコロナショックのような暴落時にはVTIも同じ様に下落しますが、それでも市場の平均の動きになるので暴落を先導するような個別株の下落に比べたら低く抑えられています。
これと同じく、短期的に利益を得たいと考えるなら個別株の方が圧倒的に向いています。
厚切りジェイソンさんの資産形成術
厚切りジェイソンさんは分散型のETFを毎月買い続けるという、長期分散投資の基本を愚直に行っています。
その結果20年以上利益を出し続けているので、やはり何事にも基本は大切です。
S&P500との比較
長期投資をする際に必ずと行っていいほど勧められるETFはS&P500に連動したものです。
VTIをS&P500を比較してみると、ETFにもよりますがS&P500を上回るパフォーマンスを見せているものもあります。
これまでS&P500だけに投資してきた人も、より幅広く米国市場に投資をするVTIを投資対象として検討してみてはいかがでしょうか。