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米国株式への投資とは
資産形成について、日本人の間でもその必要性が広まってきました。
しかし、具体的な方法については、様々な情報が錯綜しておりどの方法を取ればよいか分からないという人も多いのではないでしょうか?
今回は、そうした資産形成を目指す上で有力な、米国株式市場で取引されている高配当ETFを用いた資産形成について取り上げていきます。
米国株式市場への投資というと、難しく感じるかもしれませんが、最近では、個人でもネット証券等ですぐに口座を開設でき、米国会社四季報やインターネットなどを利用することで情報も集めやすくなっています。
今回紹介する高配当 ETF を用いた資産形成とは、株式を保有することで得られる配当金を利用し、その配当金で再度株式を購入することで雪だるま式に資産を増やしていくことです。
高配当ETF(上場投資信託)とは
では、どのような銘柄に投資すれば良いかを考えた時に、米国株式には個別株でも高配当の銘柄は多くありますが、やはり個別の株式を購入することはリスクも大きいです。
そこで、人気を集めているのが高配当 ETF です。
現在、日本の証券会社から購入できる主な高配当 ETF としては、HDV,SPYD,VYMの3銘柄が挙げられます。
今回は、その中でも手堅く資産を増やせる ETF について紹介します。
HDV とは、ブラックロック社という、世界的な巨大資産運用会社が提供している ETF で、米国株式市場に上場している銘柄の中でも、
(1) 財政的に安定している
(2) 業界の平均より高配当(3.5%くらい)である
という条件を満たした約75銘柄で構成されています。
その構成銘柄の中には、生活用品を扱うP&Gや、エネルギー企業のエクソンモービルといった世界的にも有名な企業が多く含まれています。
財政的に安定していて、高配当、さらに、手数料が安い(0.08%くらい)という3点が揃っている HDV には大きな魅力があり、2011年の運用開始以降、順調に資産額を増やしています(現在、資産規模は70憶ドル程度)。
配当金の再投資とは
また、 HDV は四半期ごとに配当金が入るため、その配当金を再投資(配当金で購入できる単位の HDV や他の株式を購入)することで、配当金の入金額が回数を重ねるほど大きくなっていきます。
つまり、再投資で購入できる株式の規模もどんどん大きくなっていくのです。
そうしたサイクルが回るようになると、本業で生活費を賄えれば、あとは投資している資産が勝手に大きくなっていきます。
HDVは財務的に安定している企業を集めている
このような資産形成の仕組みを続けていけば、一般的なサラリーマンでも、定年や、早期退職をする頃にはひと財産を築けるのです。
こうした考え方が可能なのも、世界のマネーの6割以上を占め、グローバル規模で順調に成長し、株主への利益還元に熱心な米国企業への投資だからこそです。
そんな米国企業の中でも、財務的に安定している企業を集めた ETF である HDV に投資することは資産形成に向いていると考えられます。(執筆:takenosuke8)